東広島運動公園野球場

東広島運動公園野球場

広島県東広島市に位置する東広島運動公園（通称：アクアパーク）内に整備された野球場です。正式名称は「東広島運動公園野球場」ですが、市民からは「東広島アクアスタジアム」という愛称で親しまれています。この施設は東広島市が所有しており、その運営管理は、イズミテクノ、RCC文化センター、シンコースポーツによる共同事業体が指定管理者として行っています。

建設の経緯

当球場は、東広島市の市制施行30周年を記念する事業の一つとして計画されました。建設地として選ばれたのは、東広島運動公園の西側にあたる約2.9ヘクタールの敷地です。当初は2004年秋の着工を目指していましたが、国からの補助金受給に関する調整や、建設を請け負う業者の入札準備に時間を要したため、着工はずれ込みました。

最終的に建設工事が始まったのは2005年1月18日でした。建設にはおよそ16億円の総事業費が投じられました。約2年間の工事期間を経て、2007年春に施設が完成。そして、同年5月19日に待望の開場を迎えました。この開場に合わせて、「東広島アクアスタジアム」という愛称が正式に決定されています。

開場日には記念行事として、開場式の後に特別な招待試合が開催されました。第一試合では広島六大学野球連盟の春季リーグ戦、広島大学対近畿大学工学部の一戦が行われ、続いて第二試合では社会人野球の伯和ビクトリーズとJR四国硬式野球部が対戦しました。翌5月20日にも、引き続き広島六大学野球の同カードが2試合行われ、新たな野球場の誕生を祝いました。

施設の特徴

東広島運動公園野球場は、プロ野球公式戦の開催は難しいものの、アマチュア野球の試合に十分対応できる規模と設備を備えています。

グラウンド: 総面積は13,148平方メートル。両翼までの距離は100メートル、センターまでの距離は122メートルと広々としています。内野部分はクレー舗装、外野部分には天然芝が使用されており、本格的なプレーが可能です。
設備: 夜間照明設備として6基の照明塔が設置されており、ナイターゲームの開催にも対応しています。スコアボードは磁気反転式を採用しており、試合情報を分かりやすく表示します。
観客席: 合計の収容人員は約3,800人です。内訳は、バックスタンドが1,000席、内野の袖部分には階段式のスタンドが150席、同じく内野袖部分に芝生席が1,000人分、そして外野全体に芝生席が1,650人分設けられています。

アクセス

公共交通機関: JR山陽本線西条駅の7番バスのりばから、JRバス西条線の「呉駅」行きなどのバスに乗車し、「三升原」バス停で下車するのが便利です。
車・タクシー: 山陽新幹線の東広島駅からは、タクシーを利用しておよそ10分程度の距離に位置しています。

公園内のその他の施設

東広島運動公園内には、野球場の他にも様々なスポーツ施設が集まっています。

東広島運動公園陸上競技場
東広島運動公園体育館

これらの施設とともに、地域のスポーツ振興に貢献しています。

関連情報

日本の野球場一覧 （日本の主な野球場に関するリスト）
* 東広島運動公園 公式サイト （施設の詳細情報はこちらを参照ください）

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