呉駅

呉駅（くれえき）

呉駅は、広島県呉市宝町に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）呉線の駅です。駅番号はJR-Y14で、呉市の中心駅として機能しています。1981年に開業した駅ビルには、商業施設「クレスト（CREST）」が入居しており、駅周辺の賑わいを創出しています。

歴史

呉駅は、1903年（明治36年）に官設鉄道の海田市駅 - 当駅間が開通した際に、終着駅として開設されました。その後、山陽鉄道への貸渡や国有化を経て、1909年（明治42年）には呉線の所属となりました。1935年（昭和10年）には呉線が広駅まで延伸され、途中駅となりました。

1945年（昭和20年）の呉空襲では駅舎が全焼しましたが、戦後すぐにバラック駅舎が建設され、復旧が進められました。1981年（昭和56年）には、現在の橋上駅舎（4代目・駅ビル併設）が使用開始となり、駅の機能が大幅に向上しました。

近年では、2013年（平成25年）に列車接近メロディーがテレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト』主題歌に変更され、呉市の特色を反映した駅として親しまれています。2024年（令和6年）には、海田市駅の統括下となりました。

駅構造

呉駅は、単式・島式ホーム複合型2面3線を有する地上駅で、橋上駅舎を備えています。駅ビルとバスターミナルを併設しており、利便性が高い構造となっています。各ホームへはエレベーターが設置されており、バリアフリーにも配慮されています。また、駅スタンプも設置されています。

2013年7月1日より、接近メロディが『宇宙戦艦ヤマト』のオープニングテーマに変更されました。これは、呉市に大日本帝国海軍呉海軍工廠（現・ジャパン マリンユナイテッド呉工場）があり、戦艦大和が建造されたことに由来します。駅南側には呉市海事歴史科学館（通称・大和ミュージアム）があります。

のりば

1番のりば：上り本線
2番のりば：下り本線
3番のりば：上下副本線

各番線共に広島方面、三原方面双方に出発信号機があり、両方向に出発可能です。

特徴

3番のりばは、広島駅 - 当駅間の区間運転の折り返しや、快速列車との接続を行う上り普通列車が使用します。以前は3番線南側に貨物ヤードが広がっていましたが、駅南側再開発に伴い、その面影はほとんどありません。

利用状況

呉駅は、JR西日本管内の単線区間内にある駅としては最多の乗車人員を誇ります。これは、呉市が広島県の主要都市の一つであり、通勤・通学客や観光客が多く利用するためと考えられます。

駅周辺

駅周辺には、呉阪急ホテル、呉市役所、呉市立図書館、ゆめタウン呉、呉市海事歴史科学館（大和ミュージアム）などがあります。これらの施設は、駅からのアクセスも良く、多くの人々が利用しています。

バス路線

呉駅には、広電バス、JRバス中国、さんようバスの路線バス、高速バスが乗り入れています。これらのバス路線は、呉市内各地や広島市内、広島空港などを結んでおり、広範囲な移動をサポートしています。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

呉線
■快速「通勤ライナー」（朝の下りのみ運転）：安芸阿賀駅 (JR-Y15) - 呉駅 (JR-Y14) - 矢野駅 (JR-Y05)
■快速「安芸路ライナー」：安芸阿賀駅 (JR-Y15) - 呉駅 (JR-Y14) - 吉浦駅 (JR-Y12)
■普通：安芸阿賀駅 (JR-Y15) - 呉駅 (JR-Y14) - 川原石駅 (JR-Y13)

呉駅は、呉市の玄関口として、これからも多くの人々に利用され続けるでしょう。

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