東急バス虹が丘営業所

東急バス虹が丘営業所

東急バス虹が丘営業所は、神奈川県川崎市麻生区王禅寺に位置し、主にたまプラーザ駅、あざみ野駅から団地を結ぶ路線を担当しています。営業所の略号はNJ。隣接する地名から「虹が丘」と名付けられました。

沿革

元々、東急バスの田園都市線沿線の川崎市内・横浜市内の路線は高津営業所が担当していました。しかし、多摩田園都市の開発に伴い人口が急増し、路線バスの需要が大幅に増加。高津営業所だけでは対応しきれなくなったため、1980年代に入り、1981年に青葉台営業所、1986年に虹が丘営業所が開設されました。

虹が丘営業所は、高津営業所と青葉台営業所から、あざみ野・たまプラーザ地区の路線を引き継ぎました。1990年代には営業所管内で大規模な開発が相次ぎ、他の営業所と比べて新しい路線が多いのが特徴です。

2000年代以降は、市が尾中山線・犬蔵線・聖マリアンナ医大線の新設、梶が谷鷺沼線・市ヶ尾線・ニュータウン北線の移管により、担当エリアが拡大しました。

一方で、2023年9月1日には小田急バスとの共同運行路線が整理され、一部路線が小田急バスに移管されています。

年表

1986年8月23日：虹が丘営業所開設。高津営業所、青葉台営業所から路線移管。
1989年4月10日：新百合線を開設。
1992年4月10日：黒須田線を開設。
1996年4月1日：美しが丘線を開設。
1997年7月1日：みすずが丘線を開設。
2001年11月16日：所管路線に系統番号を付与。
2003年7月15日：稗原線を開設。
2006年3月16日：市が尾中山線を横浜市営バスから移譲。
2007年12月5日：虹が丘営業所管内でPASMOを導入。
2009年4月1日：高津営業所から梶が谷鷺沼線を移管。
2009年11月1日：犬蔵線開設。
2010年7月1日：青葉台営業所から市が尾線を移管。
2018年10月1日：聖マリアンナ医大線を開設。
2021年12月16日：た41系統にて貨客混載事業の実証実験を開始。
2022年11月16日：市ケ尾高校循環線 市44系統を開設。
2023年9月1日：路線再編に伴うダイヤ改正を実施。一部路線を小田急バスに移管。
2024年3月24日：市43系統における横浜市営バス305系統との共通定期券の取り扱いを終了。

現行路線（一部）

あざみ野線：た26、あ27、あ28、あ29
黒須田みすず線：あ71、あ72、あ75
柿生線：柿01、柿02、柿33、た31
新百合線:あ24
稗原線:た64
団地線:た41
元石川線:た51
嶮山線:た61、た62、た63
美しが丘線:た71
ニュータウン北線:た91、た94
市が尾中山線:市43
梶が谷鷺沼線:梶01
犬蔵線:た81、た83
聖マリアンナ医大線:鷺31
市ケ尾高校循環線:市44

これらの路線は、地域住民の生活を支える重要な役割を果たしています。

移管路線・廃止路線

過去には、空港連絡バスや東京ディズニーリゾート線などの路線も担当していましたが、現在は新羽営業所に移管されています。また、ニュータウン線や一部の元石川線、あざみ野線、黒須田みすず線、嶮山線、犬蔵線、新百合線、稗原線、市が尾線などが廃止されています。

車両

虹が丘営業所には、いすゞ・日野・三菱ふそう・UDトラックスの全メーカーの車種が配置されています。かつては大型3ドア長尺車も配置されていましたが、現在は全車廃車されています。車種は大型車のみで、短尺車・標準尺車・長尺車が配置されています。

2002年度以降はワンステップバスが増備されていましたが、2010年10月のニュータウン北線移管時にノンステップバスが配置され、全営業所にノンステップバスが配置されるようになりました。

2015年度には三菱ふそう製の標準尺ノンステップ車が初めて新製導入されています。

2011年度に新車で導入されたNJ1153は、東急バス創立20周年を記念し、観光バス現行塗装（マーキュリーカラー）となっています。

特記事項

梶が谷鷺沼線の移管により、高津営業所や東山田営業所から多数の車両が転入しています。
2010年10月のニュータウン北線移管時には、弦巻・川崎・東山田の各営業所からノンステップバスが転属しています。

虹が丘営業所は、多摩田園都市の発展とともに成長してきた営業所であり、これからも地域住民の足として重要な役割を果たしていくでしょう。

もう一度検索