東政勝

東 政勝（ひがし まさかつ）

東政勝は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将であり、中務を務めました。

生涯

東政勝は、東政重の子として誕生しました。弘治2年（1556年）に東氏の家督を継ぎ、当主となりました。永禄10年（1567年）には、櫛引氏と共に八戸政栄の根城を攻めました。一時的に根城を占領することに成功しましたが、その後、八戸勢に撃退され、八戸氏家臣の作田相模守を通じて八戸氏に謝罪する事態となりました。元亀2年（1571年）に政栄が櫛引氏を攻めた際には、櫛引氏への後詰として参戦しましたが、再び敗北を喫しました。

南部晴政と信直の家督を巡る争いにおいては、晴政を支持しました。信直支持派の北氏を、晴政や八戸氏、四戸氏らと共に攻撃しました。この争いは最終的に信直が田子に退くことで終結しました。天正10年（1582年）、晴政が没し、その子の晴継も急死したため、南部氏一族が集まり後継者会議が開かれました。政勝らは晴政の娘婿であった九戸実親を支持しましたが、信直派の北信愛の工作により、信直が南部氏の当主となりました。

一貫して反信直派であった政勝ですが、信直が南部氏の当主となったことで時勢を読み、信直派に転向しました。一説には、天正9年（1581年）頃に信直派に内通し、信直と共に晴政父子を謀殺したとも言われています。

このように、東政勝は戦国時代の動乱の中で、一族の命運を背負い、時には敵対、時には協力しながら生き抜いた武将でした。彼の行動は、当時の複雑な政治情勢を反映しており、南部氏の勢力争いにおける重要な役割を果たしました。

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