東新町商店街 (徳島市)

東新町商店街の概要

東新町商店街は、徳島県徳島市東新町に広がるアーケード型の商店街です。この商店街の歴史は1585年に遡ります。当時、徳島藩の藩祖である蜂須賀家政が町人を対象にした商人を集めたことから始まり、1630年頃には内町と並ぶ地域の商業拠点として栄えていました。

歴史的な発展

商店街の発展は、1934年に開店した丸新百貨店を契機に加速します。1971年にはダイエー徳島店も開店し、たくさんの大型店舗が揃う商業エリアとしての地位を確立しました。特に1970年代には商店街が最も賑わった時期であり、1974年には休日の歩行者数が約4万人に達しました。

しかし、1983年に徳島駅前に進出した徳島そごうが大きな打撃を与えました。この大型店舗の開店以降、丸新百貨店をはじめとする商店街はその影響を受け始め、次第に衰退の道を歩むことになります。さらに1995年と2005年の間で二つの主要店舗が閉店し、その後の集客力の低下も重なり、商店街全体の訪問者数が減少していきました。

衰退と再生の兆し

1998年以降は、明石海峡大橋の開通に伴い、消費者が神戸や大阪方面へ流出する傾向も見られ、商店街にとっては試練の時期が続きました。そんな中、2012年にアニメに特化した映画館であるufotable CINEMAがオープンし、商店街に新たな活気をもたらしました。また、アニメイト徳島も拡大移転することで、アニメファンを引き寄せる要素が増加しました。

現在の店舗状況

現在の東新町商店街には、阿波銀行本店営業部やufotable CINEMA、アニメイト徳島のほか、さまざまな飲食店やサービス業が立ち並んでいます。例として、chu chu churros cafeや美容室アンジェリーク、フクタレコードなど多様な店舗があり、来街者を楽しませています。

かつての栄華を支えた店舗

かつての商店街の中心であった丸新百貨店は、1934年から1995年まで営業しており、その跡地は現在、東新町商店街のイベント広場に利用されています。そのほかにも、徳島東宝やダイエー徳島店など、商店街の歴史を彩る多くの店舗がありました。これらの店舗の閉店は商店街にとって大きな痛手となりましたが、現在は新しい店舗が開店することで地域復活の兆しを見せています。

近隣との関係

東新町商店街の向かい側には西新町商店街があり、近隣には籠屋町商店街や銀座商店街も存在しています。これらの商業施設は相互に影響し合い、一緒に地域の賑わいを創出しています。さらに、ボードウォークやイベントなども活用され、商店街の活性化に寄与しています。

おわりに

東新町商店街は、長い年月にわたる商業の歴史を持つ場所です。その歴史の中でさまざまな変遷を経ながら、依然として多くの人々に愛され続けています。新たなデジタル文化やアニメを取り入れつつ、今後どのように進化を続けていくのか、非常に楽しみなスポットです。

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