東日本コンテンツ・ソフト

一般社団法人東日本コンテンツ・ソフト（通称：EJCS）は、かつて日本に存在したアダルトビデオ等の倫理的規制および審査を担っていた一般社団法人です。2008年6月27日に設立され、アダルトコンテンツ業界における倫理的な水準の維持と向上を目指していました。

組織概要

代表理事: 堀井光
設立: 2008年6月27日
従業員数: 14名
所在地: 東京都渋谷区道玄坂1-19-2 スプラインビル9F

主な審査メーカー

EJCSは、多くのアダルトビデオメーカーの作品を審査していました。主な審査メーカーは以下の通りです。

有限会社プレステージ
有限会社フルセイル
株式会社MAD
株式会社ラストラス
株式会社ディーオーシー
株式会社メディアグローバルステージ
株式会社テーゼ
株式会社クイーンズロード
有限会社アバンギャルド
株式会社Gクラフト
アートスタイルエンターテインメント
株式会社ブライト

これらのメーカーは、EJCSの審査基準に沿って制作された作品をリリースすることで、一定の倫理的な基準をクリアしていることを示していました。

審査基準

EJCSの審査基準は、設立当初から映像倫理機構の前身組織であるコンテンツ・ソフト協同組合（CSA）メディア倫理委員会（通称：メディ倫）の審査基準に近いものを採用していました。これは、業界全体で統一された倫理基準を適用することで、消費者を保護し、健全な業界発展を促進することを目的としていました。

具体的な審査基準の内容は公にはされていませんが、一般的には、過度な暴力描写、性的虐待、児童ポルノ、人種差別、その他社会通念に反する表現などが禁止されていたと考えられます。これらの基準をクリアした作品のみが、EJCSの認証を得て販売・流通することができました。

業務移譲と解散

EJCSは、その活動を日本コンテンツ審査センター（旧映像倫理機構）へ一切の業務を移譲しました。これにより、アダルトビデオ等の倫理審査は、日本コンテンツ審査センターが一元的に行うことになりました。

業務移譲の理由や時期に関する詳細は不明ですが、業界全体の効率化や審査体制の強化などが背景にあったと考えられます。EJCSの解散は、アダルトコンテンツ業界における自主規制のあり方が変化したことを示す出来事と言えるでしょう。

外部リンク

* 一般社団法人 東日本コンテンツ・ソフト

補足

本記事では、一般社団法人東日本コンテンツ・ソフト（EJCS）の概要、組織、審査基準、そして業務移譲について解説しました。EJCSは既に解散していますが、その活動はアダルトコンテンツ業界における倫理的な規制の歴史において重要な役割を果たしました。この情報が、アダルトコンテンツ業界に関心を持つ方々にとって有益であることを願っています。

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