コンテンツ・ソフト協同組合

コンテンツ・ソフト協同組合（CSA）について

コンテンツ・ソフト協同組合（Contents Soft Association、略称：CSA）は、日本のアダルトビデオやアダルトゲーム業界のメーカーによって形成された事業協同組合です。この組織は、かつて倫理審査業務を行っていましたが、2015年に解散しました。

沿革

CSAは1996年に、主にセルビデオのアダルトビデオメーカーであるソフト・オン・デマンドなどにより設立されました。当初は「メディア倫理協会」として知られており、競合する日本ビデオ倫理協会（ビデ倫）に対抗する形で発足しました。
2003年には、アダルトゲームメーカーが加わり、アダルトゲームの審査業務を開始しました。これにより、より多様なアダルトコンテンツに対応可能な組織へと成長しました。

2005年に、関東経済産業局からの認可を受けて組織を改組し、現在の名称に変更されました。この改組により、メディア倫理委員会がメディ倫の業務を引き継ぎ、以降この委員会がメディ倫として略称されるようになりました。

2006年、CSAは他の団体とともに審査センターを設立し、審査業務を委託しました。2010年には、海賊版対策の新たな団体「知的財産振興協会」を設立し、これに関連する業務を協会に移しました。さらに、同年12月には映像倫理機構と共同で新しい組織を発足させました。これによって、CSAはアダルト業界内の情報交換や意見交換を主な業務にすることとなりました。

2012年には、CSAの公式サイトを映像倫の公式サイト内に統合し、2015年6月には解散に至ります。

アダルトゲームの審査団体としてのCSA

CSAは2003年よりアダルトゲームの審査業務を開始しました。初めて加盟したゲームメーカーは有限会社ぱんだはうすであり、ソフ倫から移動してきたメーカーでした。アダルトゲームの倫理基準は、ソフ倫とは異なり、特定の性描写や言葉の使用について厳格な規制は設けられていませんでした。暴力や非社会的行動に関しても倫理基準はなかったため、CSAでの審査は比較的柔軟性がありました操作が必要とされる度合いは低めでした。家庭用ゲームの審査に関しては、別の機関であるCEROが担当しています。

2010年12月以降に旧メディ倫の倫理審査業務は、映像倫を経て、さらに日本コンテンツ審査センターに引き継がれました。

主な会員

CSAの解散時点での主要な会員には、アダルトビデオ関連会社として、アテナ映像、h.m.p、SODクリエイト、KUKI、グローバルメディアエンタテインメントなどが含まれていました。また、アダルトゲームメーカーとしては、アシッド、アセンドアイ、キルタイムコミュニケーション、ニトロプラスらが在籍していました。アニメ関連ではミルキーズピクチャーズやダグダグなども名を連ねていました。

まとめ

コンテンツ・ソフト協同組合は、日本のアダルトメディア業界において重要な役割を果たしていましたが、2015年の解散により、その歴史に幕を下ろしました。多くの企業が加盟していたこの協同組合は、業界内での情報共有や倫理基準の確立に寄与しました。

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