東日本トップクラブリーグ

東日本トップクラブリーグ



東日本トップクラブリーグは、関東ラグビーフットボール協会が主催する、東日本エリアのクラブチームによるラグビーユニオンのリーグ戦です。クラブチームの競技力向上と普及発展を目指し、2004年にそれまでの東日本クラブラグビー選手権大会をリーグ戦形式に再編する形で創設されました。

本リーグへの参加は、単に実力があるだけでなく、クラブとして多角的な要件を満たしたチームに限定されます。具体的には、下部大会である東日本クラブトーナメント大会を勝ち抜くことに加え、運営力、組織力、地域社会への貢献度など、ラグビー界全体への寄与が期待される「トップクラブ」としての理念に適う必要があります。トップクラブには、確固たる財政基盤を持つことはもちろん、単一世代のチームだけでなく、ジュニア、ユース、女子、シニアなど複数のチームを有すること、リーグ戦開催に必要となる一定数の芝生グラウンドを提供できること、公認レフリーの養成に積極的に取り組むことなどが求められます。これらの厳しい条件を満たすことで、真に地域に根ざし、ラグビー文化の振興を担うクラブが集まり、質の高いリーグ戦が実現されています。

リーグの構成は創設以降、何度かの変遷をたどっています。開始当初は単一リーグでしたが、2008年からはDiv.1とDiv.2の2部制が導入されました。Div.1の上位2チームは、例年11月に東京都の秩父宮ラグビー場で行われる決勝戦に進出し、東日本クラブチームの年間王座を争いました。同時に、上位チームには全国クラブラグビーフットボール大会への出場権が付与され、全国の舞台への扉が開かれました。一方、下位チームは下部リーグへの降格や入れ替え戦に臨むことになります。その後、2012年には一時的に1リーグ制（7チーム構成）に戻されましたが、2015年からは再びDiv.1、Div.2の2部制が採用され、現在はDiv.3を含む複数ディビジョン制で運営されています。

全国クラブラグビーフットボール大会への出場権については、リーグの成績と東日本クラブ選手権大会との関係性で複雑な変遷がありました。2014年度からは、東日本クラブ選手権大会の上位チームに全国大会出場権が与えられるように変更されたため、それまでリーグ戦に専念していたトップクラブリーグ所属チームも再び選手権に参加するようになりました。しかし、2020年からは再びトップクラブリーグ所属チームは選手権には参加しない形式に変更されています。

歴代の優勝チームの中でも、神奈川タマリバクラブは最多10回の優勝を誇り、本リーグにおける強豪としての地位を確立しています。

現在参加している主要なチームは以下の通りです。（※入力時点の情報に基づきます）

Div.1

北海道バーバリアンズ（北海道）
RKUラグビー龍ケ崎ドラゴンズ（茨城）
駒場WMM（東京）
神奈川タマリバクラブ（神奈川）
調布三鷹オールカマーズ　(東京）
Bull Sharks（神奈川）

Div.2

ハーキュリーズ（東京）
マンダラ東京（東京）
宇都宮白楊ヴォルツ（栃木）
新潟アイビス（新潟）
タイセイハウジーレッズ（神奈川）
RKUラグビ-龍ケ崎・バーシティ

Div.3

北上矢巾ブレイズラガー（岩手）
桐生ラガーズ（群馬）
湘南フジクラブ(神奈川)
ツクバリアンズ（茨城）
* 湘南プレイボーイズ（神奈川）

これまでにリーグや旧選手権に参加した主なチームには、サッテツ（北海道）、紫波オックス（岩手）、ピッグノーズ（茨城）、東京闘球団高麗（東京）、YC&AC（神奈川）などがあります。

東日本トップクラブリーグ 歴代優勝チーム




東日本クラブラグビー選手権大会 歴代優勝チーム




東日本トップクラブリーグは、単に競技力を競うだけでなく、クラブ運営や地域貢献といった側面も重視することで、東日本におけるクラブラグビーの模範となる存在を目指しています。関東ラグビーフットボール協会のもと、全国大会へと繋がる重要な大会として、地域ラグビーの活性化に貢献しています。

（関連項目：関東ラグビーフットボール協会、全国クラブラグビーフットボール大会）

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