東日本旅客鉄道大宮支社

JR東日本大宮支社：埼玉県・栃木県を支える鉄道ネットワーク

JR東日本大宮支社は、東日本旅客鉄道（JR東日本）の地域支社の一つです。旧国鉄東京北鉄道管理局をルーツとする同支社は、2001年4月1日、JR東日本東京支社（現首都圏本部）から分離する形で発足しました。JR東日本の支社の中では最も新しい歴史を持つ組織です。

支社所在地は埼玉県さいたま市大宮区錦町にあり、大宮駅西口からほど近い鉄道敷地内に位置しています。2001年2月15日に完成した社屋で業務が開始されました。

管轄区域と路線網

大宮支社は、埼玉県と栃木県の大部分を、そして茨城県西部の東北本線の一部を管轄しています。2021年3月時点での管轄区間は、在来線が約313km、新幹線は約166.5kmに及び、79もの駅を管理下に置いています。

管轄路線は多岐に渡り、東北本線、高崎線、川越線、武蔵野線などが含まれます。ただし、支社間の境界線は複雑で、例えば高崎線、上越新幹線（埼玉県内）、八高線非電化区間（埼玉県内）、両毛線（栃木県内）などは高崎支社の管轄です。また、武蔵野線の新座駅以西と八高線電化区間（埼玉県内）は八王子支社、水戸線（小山駅を除く、栃木県内）は水戸支社の管轄となります。

新幹線については、2019年4月1日の新幹線統括本部発足に伴い、東北新幹線と上越新幹線の運行・線路設備管理、小山新幹線車両センターの運営は同本部に移管されましたが、営業エリアとしては大宮支社の管轄となっています。

組織と業務

大宮支社は、効率的な運営のため、複数の統括センターと区所を組織しています。

営業統括センターは、宇都宮、小山、大宮、浦和西、浦和東の5つがあり、それぞれ管轄区域内の駅や関連施設の運営を担っています。かつて存在した大宮地区センター、浦和地区センター、宇都宮地区センターの業務は、これらの営業統括センターに統合されました。

乗務員区所としては、さいたま運転区、さいたま車掌区、小山運輸区があり、運転士と車掌の配置と教育、運行管理を行っています。

設備保全区所は、保線、電気、信号通信など、鉄道設備の維持管理を担う部門です。大宮、蕨、吉川、小山、宇都宮、那須などに保線技術センターや電力技術センター、メンテナンスセンター、信号通信技術センターなどが設置されています。新幹線関連施設も含まれています。

その他、大宮土木技術センター、宇都宮派出、大宮建築技術センター、大宮機械技術センターなど、多様な施設が支社の運営を支えています。

主要駅の乗車人員

大宮支社の管轄内では、大宮駅を始め、多くの駅で高い乗車人員を記録しています。2022年度の一日平均乗車人員ベスト20は、大宮駅、浦和駅、川越駅など、主要都市の駅が上位を占めています。（具体的な駅名と乗車人員は、本稿では省略します。）

歴史

大宮支社は2001年の発足以来、着実に発展を遂げてきました。近年では、2008年に武蔵野線越谷レイクタウン駅、2009年に川越線西大宮駅、2012年に武蔵野線吉川美南駅の開業など、新たな駅の新設にも貢献しています。2015年には埼玉大学との連携協定を締結するなど、地域社会との連携強化にも力を入れています。

JR東日本は、2020年から2021年にかけて、支社公式サイトの統廃合を進めましたが、大宮支社は東京支社、横浜支社と同様に、それ以前から公式サイトを設置していませんでした（携帯電話用サイトは過去に存在しましたが、2011年頃に閉鎖）。

今後も、大宮支社は安全で快適な鉄道サービスの提供、地域社会への貢献に努めていくものと考えられます。

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