東村 (群馬県佐波郡)

東村（あずまむら）

東村は、かつて群馬県の南東部、佐波郡に存在した村です。2005年1月1日に旧伊勢崎市、赤堀町、境町と合併し、伊勢崎市の一部となりました。消滅時、全国で5番目に人口の多い村として知られていました。

地理

東村は、早川をはじめとする河川や、天神沼、西小保方沼、五反田池、陣屋沼といった湖沼に囲まれた自然豊かな地域でした。

歴史

1889年（明治22年）4月1日：町村制の施行により、佐位郡東小保方、西小保方、田部井、国定、上田の5箇村と蓮村の一部が合併し、佐位郡東村が誕生しました。村役場は東小保方字野間に設置されました。
1889年（明治22年）11月20日：両毛鉄道（現在の両毛線）の桐生 - 前橋間が開通し、村内に伊勢崎駅と国定駅が開設されました。
1896年（明治29年）4月1日：郡の合併に伴い、佐波郡に所属することになりました。
2005年（平成17年）1月1日：旧伊勢崎市、赤堀町、境町と合併し、伊勢崎市となりました。

地域

東村を構成していた大字は、伊勢崎市への合併時に廃止され、新たに町名が設置されました。ただし、大字東小保方のみは、合併後も東小保方町として存続し、さらに小字名に由来する5つの町名が新設されました。

田部井
国定
上田
西小保方
東小保方

教育

村内には、以下の教育機関がありました。これらの教育機関は、伊勢崎市への合併後も名称を変更しつつ、地域の子どもたちの教育を担っています。

中学校：東村立東中学校（現・伊勢崎市立あずま中学校）
小学校：東村立東小学校（現・伊勢崎市立あずま小学校）、東村立南小学校（現・伊勢崎市立あずま南小学校）、東村立北小学校（現・伊勢崎市立あずま北小学校）
幼稚園：あずま幼稚園、田部井幼稚園
保育園：若竹保育園、むつみ保育園、あずま保育園

交通

鉄道：JR両毛線が村内を通り、国定駅が設置されていました。
路線バス：コミュニティバス「あずま」が運行していました。
道路：国道17号（上武道路）や群馬県道が整備されていました。

名所・旧跡

国定忠治の墓：義理人情に厚い侠客として知られる国定忠治の墓があります。
小泉稲荷神社：商売繁盛や家内安全にご利益があるとされる神社です。

著名人

諏訪利成：陸上競技長距離走の元選手で、アテネオリンピック男子マラソンで6位入賞を果たしました。東村の名誉村民でもありました。

隣接していた自治体

伊勢崎市
佐波郡：赤堀町、境町
新田郡：藪塚本町、新田町

東村は、豊かな自然と歴史、そして人々の温かさに包まれた村でした。合併によりその名は消えましたが、伊勢崎市の一部として、その歴史と文化は今も息づいています。

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