東松山バイパス (国道407号)

東松山バイパスの概要

埼玉県東松山市に位置する東松山バイパスは、国道407号の一部であり、東平から高坂橋北に至るまでの交通を支える重要なバイパス道路です。この道路は、主に市街地を迂回する形で設計されており、特に新宿小学校南交差点から接続する埼玉県道27号東松山鴻巣線バイパスの部分も含めると、全体の交通の流れを大幅に改善する役割を果たしています。

バイパスの構造と特徴

全線4車線のこのバイパスは、東平交差点から柏崎交差点までの区間と、新宿小学校南交差点から高坂橋北に繋がる2つの主要な道路から構成されています。この丁字型のバイパスにより、国道407号の利用者は市内から熊谷市方面へ直通するルートを利用でき、旧道を使った場合の所要時間を約30分から18分に短縮することが可能となりました。

さらに、バイパス以遠の道路状況も考慮されており、熊谷方面に向かう道は古い対面2車線の道路が残る一方、坂戸方面や川越方面へのアクセスはいずれも4車線という高規格道路が整備されています。これにより、主要な交通ルートとしての役割を果たし続けています。

各区間の詳細

東平 - 新宿小学校南 - 柏崎区間

この区間は幅員18mの計画4車線道路で、もともと埼玉県道熊谷入間線の一部でした。1967年に暫定2車線で開通し、その後4車線化が進められ、1982年には国道407号に格上げされました。柏崎交差点は国道254号と県道27号の分岐点であり、将来的な立体交差化を見越した幅員が確保されています。

新宿小学校南 - 高坂橋北区間

この区間は幅員23.5mで計画された4車線の道路で、国道407号の南側入間市方面と結ぶ重要な区間です。1983年に部分開通し、2007年には全面開通を迎えました。これにより、国道254号との交差点が立体交差となり、交通の流れが一層見やすくなりました。特に、国道407号がアンダーパスする構造は、効率的な交通運用を助けています。

新宿小学校南 - 吉見町久米田区間

この区間は埼玉県道27号東松山鴻巣線に指定され、幅員23.5mの計画4車線道路です。新宿小学校南交差点から久米田までの道路では、暫定2車線の部分もあります。この区間を通ることで、入間市方面から鴻巣市や加須市方面へ至るアクセスが提供されています。

歴史

東松山バイパスの歴史は1967年に遡ります。最初の開通から次第に道路の整備が進み、1992年には高坂区間が開通しました。2007年には全ての区間が繋がり、円滑な交通が実現されました。その後も利便性を高めるための整備が続けられています。特に、2022年4月には新宿小学校南から柏崎間が県道に転換され、より明確な交通ルートが確立されました。

路線状況

様々な道路と接続し、東松山市の道路際店舗エリアも形成されているため、地域経済にも寄与しています。東松山マイタウンや市民病院、岩鼻運動公園などの施設もこのバイパスの影響を受けています。

このように、東松山バイパスは地域の交通インフラとしてだけではなく、日常生活やビジネスにも大きく寄与している存在です。

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