東武ストア

株式会社東武ストアについて

株式会社東武ストア（TOBU STORE CO.,LTD.）は、東武グループに所属するスーパーマーケットチェーンです。本社は東京都板橋区に所在しています。

概要

東武ストアのスーパーマーケット事業は、1959年6月1日に「東武興業」が「霞ヶ丘店」を開設したことから始まりました。企業としては、1960年12月10日に東武鉄道の完全子会社である「東武会館株式会社」として設立され、当初は結婚式場や宴会場の運営を行っていました。その後、1962年9月1日に「東武会館株式会社」が「東武興業」からスーパーマーケット事業を譲り受け、スーパーマーケット事業に専念するようになりました。

1966年1[[2月1日]]には「成増店」を開業し、東武沿線の駅前立地を中心に、売場面積1,500m2から3,000m2規模の店舗を出店する方針に転換しました。1968年5月には「株式会社東武ストア」に商号変更し、1979年9月26日に東京証券取引所第2部へ上場、1988年8月には東京証券取引所第1部へ市場を変更しました。

1980年代には、「株式会社東武フーズ」や「株式会社東武マルシェ」といった関連会社を設立し、事業の多角化を進めました。しかし、1990年代には4期連続の経常赤字に陥り、本社移転や不採算店舗の閉鎖などの構造改革を行いました。

2000年代に入ると、食品主体への回帰や惣菜の強化、24時間営業の開始など、業態の転換を図りました。2003年には、「丸紅」や「マルエツ」との資本・業務提携を行い、経営の立て直しを進めました。その後、2018年7月に東武鉄道が株式公開買付けにより94.18%の株式を取得し、東武鉄道の連結子会社となり、上場廃止となりました。

年表

1959年（昭和34年）6月1日 - 「東武興業」が「霞ヶ丘店」を開設し、スーパーマーケットの営業を開始。
1960年（昭和35年）12月10日 - 「東武鉄道」が完全子会社として「東武会館株式会社」を設立し、結婚式場や宴会場の営業を開始。
1962年（昭和37年）9月1日 - 「東武会館株式会社」が「東武興業」からスーパーマーケット3店舗を譲受して事業を継承。
1963年（昭和38年）9月10日 - 当社従業員が「東武ストア労働組合」を結成。
1968年（昭和43年）5月 - 「株式会社東武ストア」へ商号変更。
1979年（昭和54年）9月26日 - 東京証券取引所第2部へ上場。
1984年（昭和59年）3月 - 「株式会社東武フーズ」を設立。
1987年（昭和62年）8月 - 「株式会社八社会」の設立に参画。「株式会社東武警備サービス」を設立。
1988年（昭和63年）
7月 - 「株式会社東武マルシェ」を設立。
8月 - 東京証券取引所第1部へ市場を変更。
1992年（平成4年）9月 - POSシステム「TOBUSモニタリングシステム」を全店舗に導入。
1999年（平成11年）4月1日 - 本社事務所を東京都板橋区上板橋3-1-1に移転する。
2002年（平成14年）11月 - 常盤台店で24時間営業を開始。
2003年（平成15年）
1月29日 - 「丸紅」・「マルエツ」と資本・業務提携することで正式に合意。
3月1日 - 丸紅が取締役就任予定の顧問3人を派遣。
5月22日 - 丸紅出身の玉置富貴雄・代表取締役副社長と野口公一・常務取締役達が就任。
2004年（平成16年）
4月 - 「株式会社東武マルシェ」を吸収合併。
10月 - 常盤台店を改装して新業態「フエンテ」1号店として新装開店。
2005年（平成17年）6月29日 - 新株予約権を行使し、丸紅フーズインベストメントが25.2％を持つ筆頭株主に、マルエツが15.1％を持つ第3位の株主となる。
2012年（平成24年）
2月20日 - 丸紅が丸紅リテールインベストメントから株式を取得して直接保有する筆頭株主となる。
4月 - 電子マネーのPASMO・Suicaでの支払いサービスを一部店舗で開始。
2014年（平成26年）9月1日 - 千葉県千葉市に千葉物流センターを開設。
2015年（平成27年）9月24日 - Tポイントを全店で導入。
2017年（平成29年）3月1日 - 「株式会社東武フーズ」を吸収合併。
2018年（平成30年）
7月31日 - 千葉物流センターを閉鎖し、埼玉県新座市の新座物流センターに統合。
10月22日 - 上場廃止。
10月25日 - 「東武鉄道」が完全子会社化。
2024年（令和6年）
4月11日 - 指を専用装置にかざすだけで買い物の代金支払いからポイントの付与までできる国内初のセルフレジが越谷店に導入。

業態

東武ストアは、主に以下の業態で店舗を展開しています。

東武ストア：主力業態で、食品を中心に衣料品や雑貨も取り扱う一般的なスーパーマーケットです。
マイン：衣食住フルラインで扱うGMS業態ですが、競争激化のため直営売場を縮小し、外部テナントを導入している店舗が多いです。
フエンテ：24時間営業で高級商品を扱う駅前立地のスーパーマーケットです。現在は練馬店とふじみ野店のみ展開しています。
フレッシュ&クイック：惣菜や即食性の高い食品を強化した小型店舗です。
良菜元気：店内で手作りする惣菜専門店です。

店舗

東武ストアは、東京都、埼玉県、千葉県の東武鉄道沿線を中心に店舗を展開しています。

過去には以下の店舗が存在していました。

東京都

板橋区：常盤台店（フエンテ常盤台店）、成増店、下赤塚店、上板橋店、下板橋店、良菜元気下板橋店
豊島区：椎名町店、良菜元気池袋店
足立区：竹の塚店、西新井店、五反野店
その他23区：練馬店、下高井戸店、大森店、東矢口店、中葛西店
三多摩：つつじヶ丘店、立川店

埼玉県

ふじみ野市：霞ヶ丘店、上の台店
さいたま市：大宮マイン、大宮公園店、北大宮店、七里店、岩槻店、武蔵浦和店、田島店、大宮堀の内店
北葛飾：武里店、杉戸高野台店、幸手店、栗橋店、鷲宮店
草加市：（初代）松原店、松原東店、草加手代町店
川越市：新河岸店、霞ヶ関店
富士見市：鶴瀬店、鶴瀬東店
川口市：川口元郷店、西川口駅前店
その他：西大和店、志木店、志木ニュータウン店、朝霞台店、北坂戸店、小川店、白岡店、羽生店、鳩ヶ谷店

千葉県

しづマイン、湖北マイン

群馬県

太田店

関連企業

過去には以下の関連企業が存在しました。

株式会社東武フーズ：ファーストフード店やインストアベーカリーを運営していました。

外部リンク

東武ストア
* 東武ストア (@tobustore_) - X（旧Twitter）

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