東武宇都宮駅

東武宇都宮駅:宇都宮の中心で歴史と活気を紡ぐターミナル駅



東武宇都宮駅は、栃木県宇都宮市宮園町に位置する東武鉄道宇都宮線の終着駅です。駅番号はTN 40。宇都宮の中心市街地にあり、東武宇都宮百貨店と直結するなど、地域経済や生活において重要な役割を担っています。

歴史:宇都宮の発展とともに歩む



1931年、都市計画による市街地の郊外への拡大に伴い、移転した宇都宮刑務所の跡地を利用して開業しました。開業当日は8月11日、そして18日には駅広場で宇都宮線開通式が盛大に執り行われました。しかし、1945年の宇都宮空襲で駅舎は全焼。その後、復興を経て1959年には駅ビル「宇都宮東武ビル」が完成し、東武宇都宮百貨店が開店しました。この年には東武宇都宮駅 - 南宇都宮間の営業キロも短縮されています。

その後も駅は幾度かの改良工事を経て発展を続けました。1973年には宇都宮東武ビル新館が完成、1985年には駅構内の南への拡張と東武宇都宮百貨店のリフレッシュが行われています。1991年には東武鉄道の駅として初めて発車メロディーを導入。1995年には西館が完成し、東武宇都宮百貨店は新装オープンを迎えました。さらに、2006年には西口と改札階を繋ぐエレベーターが設置され、2007年にはPASMOの利用が可能となっています。近年では、2012年駅ナンバリングが導入され、TN 40が付番されました。2019年には期間限定で発車メロディーが「カリフォルニア・シャワー」に変更され、その後も継続使用されることとなりました。

駅構造:高架駅と便利な設備



東武宇都宮駅頭端式ホーム1面2線を持つ高架駅です。側線も1線あり、主に深夜の車両留置に利用されています。自動改札機も設置され、利便性の高い構造となっています。改札口西側にはかつて東武トップツアーズ宇都宮支店がありました。出入口は東口、西口、そして東武宇都宮百貨店3階への連絡口の3ヶ所あり、西口にはエレベーターが設置されています。

乗り場:シンプルながら確実な案内



ホームは1面2線のため、乗り場はシンプルです。発車メロディーには「カリフォルニア・シャワー」が使用されており、運転士への出発合図には「草競馬」が使用されています。これは、列車が発車した後も信号が赤に変わるまで流れるという特徴があります。以前は「Passenger」が使用されていました。

利用状況:中心市街地の拠点として



2023年度の一日平均乗降人員は約8,607人です。宇都宮の中心市街地に立地していますが、近距離輸送が中心であるため、近・中・長距離の機能を備えたJR宇都宮駅に比べ、利用客数は少なめです。しかし、東京方面への運賃はJR宇都宮駅よりも安く、利便性の高さが特徴です。

駅周辺:商業施設と行政機関が集中



東武宇都宮駅は宇都宮の中心市街地・繁華街に位置し、栃木県庁、宇都宮市役所、宇都宮中央郵便局などはJR宇都宮駅よりも当駅の方が近いです。東武宇都宮百貨店と直結しており、ターミナルデパートとしての機能も果たしています。駅周辺には県下最大の繁華街であるオリオン通りをはじめ、多くの商業施設や飲食店銀行ホテル映画館などが集中しています。地元では駅周辺や東武宇都宮百貨店を合わせて「東武」と呼ぶことも多く、地域住民にとって親しみのある存在です。将来的な宇都宮ライトレールの西側延伸計画では、駅付近への停留所の設置も予定されています。

JR宇都宮駅との位置関係:徒歩とバスのアクセス



JR宇都宮駅とは約1.5km離れており、徒歩で約20分です。しかし、路線バスを利用すれば約5~10分と短時間で移動できます。バス路線は東口の「東武駅前」バス停の方が便数が多いです。

バス路線:充実した路線網



東武宇都宮駅には、構内外の4箇所にバス停留所があります。宇都宮東武バス停は構内バスターミナルとなっており、関東自動車の路線が中心です。その他、東武西口バス停、オリオン通り入口バス停、東武駅前バス停などがあり、JR宇都宮駅宇都宮市内各地、近郊都市へのアクセスに便利な多くのバス路線が利用可能です。

登場作品



東武宇都宮駅は、漫画作品『惡の華』にも登場しています。

隣の駅



宇都宮駅 - 東武宇都宮駅

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