東武根古屋線

根古屋線

根古屋線は、かつて埼玉県比企郡小川町の小川町駅から根古屋荷扱所までを結んでいた、東武鉄道の貨物線です。この路線は、主に終点近くの鉱山で採掘される石灰石などの鉱物資源を搬出するために敷設されました。根古屋荷扱所からは、さらに索道が坂本を経由して皆谷（現在の秩父郡東秩父村）まで延びており、鉱山と鉄道網を接続していました。

路線データ

管轄: 東武鉄道
区間: 小川町駅 - 根古屋荷扱所間 4.3km
軌間: 1,067mm
駅数: 4駅（起終点駅含む）
複線区間: なし（全線単線）
電化区間: なし（全線非電化）

運行形態

開業当初は、東武鉄道の蒸気機関車が貨車を牽引していました。東上線の無煙化に伴い、1959年以降は国鉄八高線で使用されていた蒸気機関車C58形が貨物列車の牽引を担当しました。

歴史

1925年（大正14年）5月8日: 小川町 - 大河間の敷設が認可
1926年（大正15年）9月5日: 小川町 - 根古屋荷扱所間が開業
1952年（昭和27年）8月15日: 槻川荷扱所が廃止
1967年（昭和42年）4月1日: 全線が廃止

駅一覧

小川町駅
大河荷扱所
槻川荷扱所
根古屋荷扱所

利用状況

根古屋線の利用状況に関する具体的なデータは、埼玉県統計年鑑の各年度版に記録されています。

廃線跡の現状

現在、根古屋線の廃線跡は大部分が道路に転用されています。かつての線路の面影はほとんど残っていませんが、地域の方々の生活道路として利用されています。

脚注

[1] 鉄道省 編「小川町・根古屋荷扱所間」『鉄道停車場一覧』 昭和12年10月1日現在, 川口印刷所出版部, 1937年, 291頁。

参考文献

『トワイライト・ゾーンMANUAL』ネコ・パブリッシング〈RM POCKET〉、1992年。
宮脇俊三『鉄道廃線跡を歩く』 VIII、JTB〈JTBキャンブックス〉、2001年、98頁。
鉄道省 編「小川町・根古屋荷扱所間」『鉄道停車場一覧』 昭和12年10月1日現在、川口印刷所出版部、1937年、291頁。
今尾恵介（監修）『日本鉄道旅行地図帳』4号 関東2、新潮社〈新潮「旅」ムック〉、2008年8月。

関連項目

日本の廃止鉄道路線一覧
鉱山鉄道

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