東池袋中央公園

東池袋中央公園は、東京都豊島区東池袋3丁目に位置する、豊島区立の都市公園です。その面積は5993.61平方メートルに及びます。

公園の概要

この公園は、1964年に新都市開発センターが都市再開発を目的に、かつての巣鴨拘置所跡地（国有地）を払い下げられたことから始まりました。当初、この場所には処刑場があったため、その跡地を保存することが閣議決定されました。しかし、慰霊碑や慰霊堂の建設の是非、碑文の内容を巡って意見がまとまらず、結果として1979年に公園として開園することになりました。公園の造園設計は、造園家の荒木芳邦が担当しました。

歴史

この地は、1895年に警視庁監獄巣鴨支署が設立されたことに始まります。その後、1897年には巣鴨監獄と名称が変更されました。第二次世界大戦終結後の1945年には、連合国軍最高司令官総司令部（GHQ）によって接収され、巣鴨プリズンと再度名称が変更されました。1948年には、極東国際軍事裁判で死刑判決を受けたA級戦犯7名の死刑が12月23日に執行されるという、歴史的な出来事がありました。1958年にGHQによる接収が解除された後、1962年には巣鴨プリズンは廃止され、東京拘置所となりました。東京拘置所は1971年に葛飾区小菅へ移転し、跡地は解体され、1978年にはサンシャイン60ビルが完成しました。そして、1979年に巣鴨刑務所跡地の都市再開発事業により、サンシャイン60・サンシャインシティと共に東池袋中央公園が開園しました。1980年には、有田正憲氏によって『永久平和を願って』と記された慰霊碑が建立されました。2019年には、IKEBUKURO薪能が公園内で公演されました。

主な施設

公園内には、以下の施設があります。

戦犯慰霊碑：第二次世界大戦の戦犯を慰霊するための碑。
滝：公園内の景観を形成する滝。
能舞台：伝統芸能である能を上演するための舞台。

アクセス

公園へのアクセスは以下の通りです。

東京メトロ有楽町線東池袋駅より徒歩5分。
JR池袋駅より徒歩15分。
IKEBUS：Aルート・Bルート サンシャインシティ西停留所。

その他

公園周辺は、アニメショップが集積する「乙女ロード」として知られるエリアです。公園ではコスプレイベントが頻繁に開催され、多くの人々が訪れます。また、NPO団体による生活困窮者向けの炊き出しや弁当配布なども行われています。さらに、過去にはテレビドラマ『東京ラブストーリー』のロケ地としても使用されました。

東池袋中央公園は、歴史的な背景を持ちながらも、地域住民や観光客にとって憩いの場、イベント開催の場として親しまれています。過去の歴史を振り返りつつ、現在では多様な文化が交わる場所として活用されています。

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