東海クイーンカップ

東海クイーンカップ：地方競馬を彩る3歳牝馬の戦い

東海クイーンカップは、愛知県競馬組合が名古屋競馬場で施行する地方競馬の重賞競走です。正式名称は「豊明市長賞 東海クイーンカップ」で、3歳牝馬による熱い戦いが繰り広げられます。

歴史と変遷：

1992年、名古屋競馬場で「中京スポーツ賞 東海クイーンカップ」として創設されました。当初は4歳（現3歳）の東海地区所属馬限定、ダート1600mの競走でした。その後、1997年には東海地区重賞格付け制度によりSPIIに格付けされ、桜花賞へのステップ競走に指定。優勝馬はチューリップ賞、フィリーズレビュー、アネモネステークスへの出走権を得て、さらに上位入賞によって桜花賞への道が開かれました。

2000年から2002年は休止期間となりましたが、2003年に再開。施行時期は冬から夏へ変更され、ステップ競走の対象は桜花賞から秋華賞へ移行。北陸、東海、近畿地区（2007年から中国地区を含む）の代表馬が、ローズステークスまたは紫苑ステークスに出走し、秋華賞への切符を掴むシステムとなりました。

2012年にはGRANDAME-JAPAN 3歳シーズンに指定され、SPIIからSPIへ格上げ。施行時期が春に変更されたことに伴い、秋華賞ステップ競走としての役割は笠松競馬場のクイーンカップに引き継がれました。2013年にはHITスタリオンシリーズ競走にも指定されましたが、2014年には外れています。2018年には距離が1800mに変更され、2022年には名古屋競馬場移転に伴い1700mに短縮されました。

出走条件も変遷を遂げました。当初は東海地区所属馬限定でしたが、徐々に範囲が広がり、現在は全国地方交流となっています。他地区所属馬の出走枠は5頭以内と制限されています。

競走条件と賞金：

最新の競走条件は以下の通りです。

出走条件:サラブレッド系3歳牝馬。全国地方交流。他地区所属の出走枠は5頭以内。
負担重量:別定（55kg）
賞金:1着700万円、2着245万円、3着140万円、4着105万円、5着70万円、着外7万円。
副賞:豊明市長賞、トータリゼータエンジニアリング株式会社賞、愛知県競馬組合管理者賞、開催執務委員長賞

歴代優勝馬と今後の展望：

長年にわたり、多くの優秀な3歳牝馬が東海クイーンカップを制覇してきました。過去の優勝馬の記録は地方競馬全国協会のウェブサイトなどで確認できます。

東海クイーンカップは、地方競馬における重要な競走として、これからも3歳牝馬の競走シーンを盛り上げていくでしょう。全国の強豪が集まり、熱い戦いが繰り広げられるこのレースに、今後も注目が集まります。

参考情報

地方競馬全国協会ウェブサイト
名古屋競馬オフィシャルサイト
* JBISサーチ

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