東海大学チャレンジセンター

東海大学チャレンジセンターの概要と活動

東海大学チャレンジセンターは2006年に設立され、学部や学科、学年を超えた多様なメンバーが集結するプロジェクト活動の支援を目的としています。この組織は、学生が自らの企画を立案し、実行する過程を通じて、コミュニケーション能力や問題解決能力、マネジメントスキルといった社会的実践力を育成する教育の場として機能しています。

このセンターで育まれる社会的実践力は、経済産業省が提唱した「社会人基礎力」に相当し、自らの考えを持ち、挑戦し、協力し、達成する力の4つに分類されます。これらの育成には、問題解決学習（PBL）やサービスラーニングといった手法が活用されており、効果的な学習成果を目指しています。

社会貢献活動との連携

チャレンジセンターは市民活動との連携を強化し、大学の社会的責任（USR）に基づく活動を行っています。教育機関における縦割り構造を克服し、教職協働体制を確立して教員と職員が一丸となり、学生プロジェクトを支える体制が整っています。また、アクティブ・ラーニングを取り入れた様々な科目が開講され、学生リーダーやコーディネーター向けの専門研修も提供されています。

プロジェクトの特徴

毎年20件程度のチャレンジプロジェクトが活動しており、ボランティアや地域連携、国際交流、ものづくりに関する取り組みが含まれています。全てのプロジェクトには職員や教員からなる支援チームが配置され、活動費用として最大200万円（特別申請で最大1000万円）が支給されます。プロジェクト会議室や製作を行う施設も整備されており、学生が自由に計画を立てて活動を行いますが、社会貢献を目的とした内容であることが求められます。

プロジェクト活動報告

過去には数多くのプロジェクトが成功を収め、特に注目を集めた活動には以下のようなものがあります。

• - ソーラーカーチーム: 東海大学ソーラーカーチームは、2009年にオーストラリアのワールド・ソーラー・チャレンジで優勝を果たしました。これにより、13年ぶりとなる日本勢の栄冠を手にしました。また、南アフリカやチリなどでも活躍し、国際的に高い評価を得ています。

• - 人力飛行機チーム TUMPA: 本チームは、30年以上にわたり鳥人間コンテストに出場しており、独自の低翼型機体を開発しています。また、地域に向けたものづくり教室も実施し、生活環境の向上に資する活動を行っています。

• - 電気自動車チーム: 省エネをテーマにした電気自動車レースで数々の連覇を達成し、技術力と情熱を証明しています。

• - 学生ロケットプロジェクト: アラスカや能代市でのロケット打ち上げやCanSat競技への参加を通じて、国内外での技術的な成果を積み上げています。

• - 地域貢献活動: 東日本大震災の復興支援や、地域農家への支援活動など、社会的課題に積極的に取り組み、生活環境の改善をサポートしています。

結論

東海大学チャレンジセンターは、多様な学生が集まるプロジェクト活動を通じて、社会的な実践力を身に付ける重要な場となっています。この活動は、教育機関としての社会的責任を果たすためのものであり、参加する学生は様々な経験を通じて成長し続けています。

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