東海大学大学院健康学研究科

東海大学大学院健康学研究科（とうかいだいがくだいがくいんけんこうがくけんきゅうか）

東海大学大学院健康学研究科は、神奈川県平塚市にある東海大学湘南キャンパスに設置されている大学院の研究科です。2023年4月に開設され、現代社会における多様な健康課題に対応できる専門家を育成することを目的としています。

構成

本研究科は、修士課程として「健康マネジメント学専攻」を有しています。この専攻では、健康科学、医学、看護学、社会福祉学など幅広い分野の知識を統合し、個人の健康維持・増進から地域社会全体の健康づくり、さらには疾病予防や回復支援に至るまで、多角的な視点から健康を捉え、そのマネジメント能力を高めるための教育・研究が行われています。

教育課程は、理論だけでなく、実社会での実践に役立つ応用力の養成に重点を置いて設計されています。最先端の研究成果を学びつつ、それを現場で活用するための具体的なスキルを習得することを目指しており、修了後には病院や福祉施設、教育機関、行政機関、企業の健康部門など、様々なフィールドで活躍できる人材を輩出することを目指しています。また、研究活動を通じて得られた知見や技術を、単に学術的な成果として終わらせることなく、実際の社会における健康問題の解決やサービスの向上に繋げるための取り組みも重視されています。

沿革

本研究科の設立は、東海大学における健康科学分野の教育・研究体制の再編という背景を持っています。東海大学では、2018年に学部組織として健康学部を新設しました。健康学部は、文理融合の新しい視点から健康学を教育研究することを目指し、その後の大学院設立への礎となります。

健康学部の開設から6年を経た2023年4月、健康学部と連携する形で大学院健康学研究科が開設されました。これは、学部教育で培われた基盤の上に、より高度で専門的な研究・教育を行う体制を構築することを意図したものです。

健康学研究科の設立以前、東海大学は1995年から神奈川県伊勢原市において健康科学部を、そして1999年からは大学院に健康科学研究科を設置し、長年にわたり健康科学分野の研究者および専門職の育成に取り組んでいました。しかし、健康科学部が同大学医学部の一部として再編・統合されたことに伴い、大学院健康科学研究科も2022年度をもって学生募集を停止することとなりました。この旧健康科学研究科に設置されていた看護学専攻と保健福祉学専攻における教育・研究の資産と実績が、新しい健康学研究科の健康マネジメント学専攻を開設する上での重要な基盤となりました。これにより、看護や保健福祉といった専門領域の知見も統合された、より包括的な健康分野の研究科として、健康学研究科は新たなスタートを切ったのです。

本研究科は、このような沿革を経て、現代社会のニーズに応えるべく、従来の専門分野の枠を超えた健康の専門家育成を目指しています。

関連事項

健康科学、健康科学大学、健康・保健、ウエルネス、健康づくり、健康法、健康増進法、コ・メディカルなどが本研究科の扱う分野や関連するキーワードとして挙げられます。

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