東海大学専門職大学院組込み技術研究科

東海大学専門職大学院組込み技術研究科の概要

東海大学専門職大学院組込み技術研究科（英称：Professional Graduate School, Embedded Technology）は、組込みシステム技術に特化した教育を提供する専門職大学院です。2007年度の設立以来、情報通信技術（ICT）の分野での実務経験を有する教員による特色ある教育が行われています。本研究科の本拠地は港区にある高輪キャンパスで、2020年度以降は学生募集が停止されています。

カリキュラムと教育の特色

本研究科は「組込み技術専攻」という1つの専攻を持ち、日本国内で唯一の組込みシステムに特化した実践的なカリキュラムを展開しています。教員陣は、オプテックや日立製作所、日本電気など、民間企業や行政機関で豊富な経験を持つ実務者が中心です。このため、学生は最新の業界知識や実践的なスキルを学ぶことが可能です。

カリキュラムは、経済産業省と独立行政法人 情報処理推進機構が策定した組込みスキル標準（ETSS）に基づいており、座学に加え、実際の製品開発に近い実習を通じたチームワークやプロジェクト遂行能力を重視しています。また、組込み系の先進的な企業からの講義も単位取得可能な形で行われています。

学生生活と施設

学生は、24時間利用可能なコンピュータ室やプロジェクト室、実験室、図書室などの施設を自由に利用できます。研究科には特定の学生専用のカードロック付きプロジェクト室も設けられており、企業との共同開発や研究に活用されています。

一般的な大学院生が配属先の研究室で学ぶのに対し、専門職大学院生は自らの興味に基づきプロジェクト室で製品開発や自主勉強会を行うことができます。これにより、学生は自分のペースで効果的な学習ができます。

就職支援と学習環境

本研究科は、日本経団連から「高度ICT人材育成」における協力拠点校として認証されています。また、修了生には「組込み技術修士（専門職）」の学位が授与されます。学生は、ルネサステクノロジ、日産自動車、dSPACE Japanなどが提供する実習装置を利用することができ、実践的なスキルを身につける場が整っています。

新入社員教育に関しても、東芝ソリューションが実習講義を提供し、教員と学生がティーチングアシスタントとして参加しています。これにより、学生は業界のニーズに即した教育を受けることができます。

アクセスと講義スケジュール

キャンパスは、都内高輪という交通の便が良い場所に位置し、ICT企業や多くの製造業が集まる地域にあります。講義は平日に夜間行われるため、社会人学生も多く帰属しており、平日18:20から21:30、また土曜は9:20から16:30の時間帯で実施されています。

欠席した学生には録画された講義を視聴する機会があり、安心して学び続けることが可能です。これにより、働きながら学ぶ社会人学生も充実した学習環境を享受できています。

結論

東海大学専門職大学院組込み技術研究科は、業界に即した実践的な教育を提供することで、組込み技術者として必要なスキルと知識を兼ね備えた人材の育成を目指しています。

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