東海大学建築都市学部

東海大学建築都市学部について

東海大学建築都市学部は、建築と都市に関連する工学分野を専門とする学部で、東海大学の重要な構成部分として位置づけられています。学部内には建築学科と土木工学科の二つの学科が設置されており、それぞれの分野で必要な専門知識と技術を学ぶことができます。この学部は建築や土木工学に対する深い理解を持つ専門家を育成することを目的としており、建築と都市インフラの理論や実践について幅広いカリキュラムを提供しています。

沿革

この学部の始まりは1937年にさかのぼります。当初は財団法人電気通信工学校として設立され、その後いくつかの専門学校を経て1946年に東海大学が認可されました。1950年、新制大学の一部として工学部が設置され、さらに1970年代には学科の再編が行われました。特に1960年代には建設工学科内に建築学、土木工学専攻が新たに設置され、学部の専門性がより一層強化されました。2005年には東海大学を基幹として連合大学院が設立され、教育科目が更に充実しました。

また、2022年には建築と都市基盤を統合的に学ぶ「建築都市学部」が設立され、これに伴い建築学科と土木工学科もこの新しい学部に移行しました。この新組織によって、学際的な視点で建築や都市計画に関わる教育が強化されています。

学部及び大学院の組織

建築都市学部には、次のような学科と研究科があります:

• - 建築学科: 建築に関する理論や実技を学ぶ講義や実習が行われます。
• - 土木工学科: 社会基盤を支える技術を学び、プロジェクトを通じて実践的な経験を養います。

大学院には工学研究科修士課程内に、建築土木工学専攻があり、建築学領域および土木工学領域が設けられており、さらに総合理工学研究科の博士課程での研究も進められています。これにより、学部生から博士課程の大学院生まで一貫した教育が受けられる環境が整っています。

東海大学建築会

建築会は、建築学科の卒業生が中心となり設立された同窓会で、在学生も自動的に会員とされています。建築会は、ゼミやシンポジウム、展示会などの活動を通じ、学科の卒業生や教員との交流を促進しています。'

卒業設計賞 (KDA)

卒業生の設計作品を評価する建築会主催のコンペティションで、卒業設計賞が贈られます。このコンペティションは、学外で活躍する卒業生や他の設計者を審査員として招くことで、より広い視野から評価を行う場となっています。

山田守とその足跡

建築家の山田守は、東海大学の建築教育に大きな影響を与えた人物であり、多くの学校施設の設計に関わりました。彼が設計したY字型の校舎や、かまぼこ屋根の体育館はその代表例です。この功績を讃え、東海大学では「山田守賞」を設け、優れた学生の表彰が行われています。

このように、東海大学建築都市学部は長い歴史と多彩なプログラムを通じて、卓越した建築と土木工学の専門家を育成するために努めています。

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