建設工学科

建設工学科とは

建設工学科は、大学や高等専門学校などの高等教育機関に設置されている学科の一つです。主に、建築と土木の分野における設計、施工に関する知識や技術を学ぶことができます。これらの分野は、私たちの生活基盤を支える上で非常に重要な役割を果たしており、建設工学科は、社会の発展に貢献できる人材育成を目的としています。

学科の変遷

かつては「建設学科」という名称の学科が多く存在しましたが、近年では学科の再編が進み、その数は減少傾向にあります。多くの大学では、建築系と土木系の学科を統合する動きが見られ、名称も「建設工学科」や「社会基盤工学科」など、より広範な分野をカバーする形に変更されています。また、土木系の学科が名称変更するケースも多く見られます。例えば、神戸大学にあった建設学科は、2007年に建築学科と市民工学科（土木科）に再分離されました。

設置されている教育機関

建設工学科を設置している日本の主な大学、高等専門学校、専門学校は以下の通りです。

国立大学

旧建設学科からの改組
新潟大学工学部：工学科建築分野建築学プログラム、工学科力学分野社会基盤工学プログラムに改組
宇都宮大学工学部：地域デザイン科学部建築都市デザイン学科、社会基盤デザイン学科に改組
神戸大学工学部：建築学科、市民工学科に分離
横浜国立大学工学部：建築都市・環境系学科を経て、都市科学部建築学科、都市基盤学科に改組
建設工学科
徳島大学工学部
建設社会工学科
九州工業[[大学]]工学部（地域環境デザインコース、都市再生デザインコース）
その他
長岡技術科学大学工学部：環境社会基盤工学課程に改組
福井大学工学部：建築建設工学科（建築と土木を選択）
山口大学工学部：社会建設工学科
香川大学工学部：安全システム建設工学科から創造工学科へ
愛媛大学工学部：環境建設工学科（土木工学コース、社会デザインコース）
琉球大学工学部：環境建設工学科（建築と土木を選択）
埼玉[[大学]]工学部：環境社会デザイン学科

高等専門学校

高知工業高等専門学校：建設システム工学科
松江工業高等専門学校：環境・建設工学科
舞鶴工業高等専門学校：建設システム工学科
八戸工業高等専門学校：建設環境工学科
福島工業高等専門学校：建設環境工学科
高松工業高等専門学校：建設環境工学科

私立大学

建設学科
ものつくり[[大学]]技能工芸学部
環境建設工学科
東北学院大学工学部
都市建設工学科
中部[[大学]]工学部：建築学科土木専攻に改組、2024年4月には建築学部開設予定、都市空間インフラ専攻を設置予定。

防衛大学校

防衛大学校システム工学群：建設環境工学科

専門学校

北海道芸術デザイン専門学校：国際建築工学デザイン学科
東北電子専門学校：建築科 建築工学コース
青山製図専門学校：建築工学科
中央工学校：建築工学科
東京工学院専門学校：建築学科 建築工学コース
浅野工学専門学校：建築工学科
東海工業専門学校金山校：建築工学科（昼間部、夜間部）
専門学校日本工科大学校：環境建設工学科
岡山科学技術専門学校：建築工学科
福岡建設専門学校：建築工学科
麻生建築&デザイン専門学校：建築工学科

関連分野

建設工学科と関連する主な分野として、以下の学科が挙げられます。

土木工学科
建築学科
社会基盤工学科
社会環境工学科
都市工学科
* 環境[[都市工学]]科

これらの学科では、建設工学の基礎となる知識や技術を、さらに専門的な視点から学ぶことができます。社会のニーズに合わせて、学科の専門性も多様化しています。

まとめ

建設工学科は、社会のインフラを支える重要な分野を学ぶことができる学科です。建築と土木の知識・技術を総合的に習得することで、社会の発展に貢献できる人材を育成しています。学科の名称や構成は時代とともに変化していますが、その根底にある社会への貢献という理念は変わっていません。

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