東船場ジャンクション

概要

東船場ジャンクションは、大阪府大阪市中央区に設けられた阪神高速道路の主要な交通結節点です。ここでは、都心部を巡る大動脈である1号環状線と、大阪市東部や奈良方面を結ぶ13号東大阪線が接続しています。このジャンクションは、両路線の交通流を円滑に連携させる上で重要な役割を担っています。

名称の由来と変遷

現在の名称である「東船場ジャンクション」は、比較的新しいものです。阪神高速道路公団が管理していた時代には、この地点が「内本町インターチェンジ」と非公式に呼ばれることもありましたが、案内標識などに正式な名称として表示されていたわけではなく、その呼び名は地域や関係者の間で使われるにとどまっていました。この名称の曖昧さを解消するため、阪神高速道路株式会社によって正式な名称整理が行われ、2009年（平成21年）6月8日をもって「東船場ジャンクション」という名称が公式に定められました。

接続する路線と構造

東船場ジャンクションで接続するのは、以下の2つの路線です。

阪神高速1号環状線
阪神高速13号東大阪線

このジャンクションでは、複雑な立体交差によって各方向への連絡が行われています。特に、1号環状線が都心部を環状に巡る路線であることから、その途中から13号東大阪線が分岐・合流する構造となっており、交通量が多いため適切な車線選択が求められます。

各方面への案内

東船場ジャンクションにおける主な交通の流れと案内標識に示される行先は、以下のようになっています。

1号環状線からの分岐
環状線を進行してきた車両は、分岐点手前で方面を選択します。右方向へ進むと天保山、阪神高速湾岸線、神戸線方面へ向かうことができます。直進方向は引き続き環状線を進むルートです。そして、左方向へ分岐すると、13号東大阪線に入り、奈良方面や近畿自動車道、第二阪奈道路方面へ連絡します。

13号東大阪線からの分岐・合流
西行き（大阪都心方面）：東大阪方面から西へ向かってきた車両は、東船場ジャンクションで1号環状線に接続します。右方向へ進むと、天保山、湾岸線、神戸線方面へと続くルートに入ります。左方向へ分岐すると、1号環状線の本線（北方面へ進み、本町などを経由するルート）に合流します。
東行き（東大阪・奈良方面）：1号環状線から東大阪線へ入る車両は、東へ向かいます。右方向は1号環状線へと戻るルートに接続する側からの合流・分岐です。左方向へ分岐すると、そのまま13号東大阪線の東行き本線となり、奈良方面、近畿自動車道、第二阪奈道路方面へ向かうことができます。

沿革

東船場ジャンクションの歴史は、阪神高速道路網の拡大とともにあります。

1965年（昭和40年）12月12日：阪神高速1号環状線の梅田から道頓堀の区間が開通しました。この時点では、まだ東船場ジャンクション自体は供用されていませんでした。
1970年（昭和45年）3月8日：阪神高速13号東大阪線の西横堀から法円坂までの区間が開通。この13号東大阪線の一部開通に合わせて、東船場ジャンクションが供用を開始しました。これにより、1号環状線と13号東大阪線が初めて接続されました。
2009年（平成21年）6月8日：前述の通り、名称が正式に「東船場ジャンクション」として整理され、現在の名称に統一されました。

隣接する施設

東船場ジャンクションの周辺には、以下のインターチェンジやジャンクションが位置しています。

[阪神高速1号環状線]]：このジャンクションの環状線上では、北方向には[[本町出口]が、南方向には長堀入口(1-09)が隣接しています。
* 阪神高速13号東大阪線：13号東大阪線の西側には西船場ジャンクションがあり、さらに西へ進むと1号環状線やその他の路線へ接続します。東側には法円坂出入口(13-01)があり、その先が東大阪方面へと続いています。

東船場ジャンクションは、大阪都心部と東部・奈良方面を結ぶ上で不可欠な結節点として、日々多くの車両が行き交っています。

もう一度検索