東芝プラントシステム

東芝プラントシステム株式会社：歴史と事業概要

東芝プラントシステム株式会社は、東芝グループに属する、プラントエンジニアリングを専門とする企業です。電力システム、原子力システムをはじめとする幅広いプラントの設計、建設、メンテナンスまでを一貫して行っています。その歴史は古く、1923年に設立された三興電気事務所にまで遡ります。

設立から合併まで：二つの歴史

東芝プラントシステムの前身となる二つの会社、東芝プラント建設と東芝エンジニアリングには、それぞれ独自の長い歴史があります。

東芝プラント建設は、1923年、三興電気事務所として創業しました。その後、三興電気株式会社を経て、1978年に東芝プラント建設株式会社に社名変更。1979年には東京証券取引所2部に上場、1983年には1部に指定替えを果たしました。

一方、東芝エンジニアリングは、1959年に重電機器のコンサルティング会社として設立されました。創業以来、建築・設備関連コンサルティング、下水道設備プラント事業、小水力プラント事業など、事業領域を拡大。1985年には情報通信事業にも進出するなど、多角的な展開を見せていました。

これらの二社は、2004年に合併し、現在の東芝プラントシステム株式会社が誕生しました。この合併により、両社の技術とノウハウが統合され、より幅広いプラントエンジニアリングサービスを提供できるようになりました。

東芝グループの一員として

2019年には、東芝による株式公開買付けが成立し、東芝は東芝プラントシステムの株式の95.28％を取得しました。翌2020年には東京証券取引所1部上場廃止となり、東芝の完全子会社となりました。これにより、東芝グループ全体の戦略との連携をより強固なものにし、更なる事業の発展を目指す体制が整いました。

国内外のネットワーク

東芝プラントシステムは、国内に芝浦プラント株式会社、株式会社エス・ケー・エス、関西東芝エンジニアリング株式会社、イーエス東芝エンジニアリング株式会社、東芝エンジニアリングサービス株式会社などの関係会社を擁しています。また、海外にもPT. TOSPLANT ENGINEERING INDONESIA、TPSC (INDIA) PRIVATE LIMITEDなど、複数の関係会社を展開し、グローバルな事業展開を図っています。

今後の展望

東芝プラントシステムは、東芝グループの一員として、高い技術力と豊富な経験を活かし、持続可能な社会の実現に貢献するべく、電力システムや原子力システム、その他のプラントエンジニアリング分野で更なる発展を目指しています。環境問題への対応やデジタル技術の活用など、時代のニーズに応じた技術開発にも積極的に取り組んでいると考えられます。今後も、国内外のインフラ整備に貢献し、社会の発展に寄与していくことが期待されます。

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