東讃

東讃（とうさん）とは

香川県、かつての讃岐国の東部地域を指す「東讃」。この地域は、その範囲によって広義と狭義の2つの捉え方があります。

広義の東讃

広義の東讃は、香川県を東西に二分した際の東側を指し、高松市とその東に位置する全域（離島を含む）を包括します。この区分は、公立高等学校の学区でいうところの第1学区と一致します。かつて衆議院議員選挙の中選挙区制が採用されていた時代には、香川県第1区がこの地域に設置されていましたが、綾歌郡国分寺町（現在の高松市国分寺町）は含まれていませんでした。

狭義の東讃

一方、狭義の東讃は、東かがわ市、さぬき市、木田郡の3つで構成されます。これは、高松市よりも東に位置する地域（離島を除く）を指します。この区分では、香川県全体を西讃、中讃、東讃の3つに加え、東讃から高松市と小豆島を分離した5つの地域に分けることが一般的です。この際、離島である直島町は、高松市と同じ地域に含めるか（地図の色分けによる区分）、小豆島と同じ地域に含めるかのいずれかになります。

東讃の構成自治体

東讃を構成する具体的な自治体は以下の通りです。

東かがわ市
さぬき市
木田郡

その他の東讃

歴史的な観点から見ると、東讃は高松藩の領地を指す場合もありました。これは、丸亀藩の領地である西讃に対する概念です。この場合の東讃は、現在の市町村でいうと、広義の東讃よりも範囲が広く、坂出市、綾歌郡、丸亀市の一部、善通寺市の一部、仲多度郡まんのう町の一部が含まれます。ただし、厳密には、一部の離島（小豆郡土庄町の西半分、小豆島町の西半分）は津山藩領、香川郡直島町、高松市男木島、女木島は天領であり、高松藩の領地ではありませんでした。

漁業における海域区分では、播磨灘が東讃として扱われます。陸地で言うと、狭義の東讃（東かがわ市、さぬき市、木田郡）と小豆島が該当します。

関連項目

讃岐弁（Wikipediaへのリンク）

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