東谷山 (鹿児島市)

東谷山（ひがしたにやま）

鹿児島市南部に位置する東谷山は、1丁目から7丁目までで構成される地域です。この地域は、永田川の下流域に広がり、住宅地としての役割を担っています。

地理

東谷山は、鹿児島市の南部、永田川の下流域に位置しています。周辺地域との境界は、北に宇宿、南に谷山中央、東に小松原、西に小原町、魚見町、中山、自由ケ丘、希望ケ丘町、清和、上福元町となっています。この地域は、鹿児島県道20号鹿児島加世田線が南北に、中山バイパスが東西に走り、交通の便が良いのが特徴です。また、東部には指宿枕崎線が通っていますが、東谷山内に駅はありません。国道225号沿いには鹿児島市電谷山線が走り、谷山電停、上塩屋電停、笹貫電停が利用できます。

歴史

土地区画整理事業

東谷山の発展には、土地区画整理事業が大きく貢献しました。1965年（昭和40年）に笹貫地区で事業が開始され、1968年（昭和43年）にかけて完了しました。その後、1970年（昭和45年）には桜川地区での事業が計画決定され、1985年（昭和60年）まで実施されました。これらの事業により、道路網が整備され、宅地化が進みました。1976年（昭和51年）には、笹貫地区から西塩屋地区を結ぶバイパス道路が開通し、交通の利便性が向上しました。

町丁の設置

1979年（昭和54年）2月26日、笹貫・谷山塩屋地区で住居表示が実施され、東谷山一丁目が誕生しました。その後、1982年（昭和57年）には桜川地区で住居表示が実施され、東谷山二丁目、三丁目が設置されました。1988年（昭和63年）には、桜川地区で再び住居表示が行われ、東谷山四丁目、五丁目が加わりました。1992年（平成4年）には、小松原山田線が開通し、地域内の交通がさらに便利になりました。1997年（平成9年）には、桜川第二地区で住居表示が実施され、東谷山六丁目、七丁目が設置され、現在の町域が確立しました。

人口

国勢調査によると、東谷山の人口は1995年から2000年の間に増加しました。これは、東谷山六丁目と七丁目の区域が追加されたことが要因です。2020年4月1日時点での人口は13,444人、世帯数は6,808世帯となっています。

文化財

東谷山には、市指定の文化財として「入来の田の神」があります。これは有形民俗文化財（民俗資料）として指定されています。

施設

公共

東谷山には、東谷山福祉館や東谷山納骨堂があります。納骨堂は1987年（昭和62年）に市営で建設されました。

教育

教育施設としては、学校法人原田学園鹿児島医療技術専門学校谷山校、ひまわり幼稚園があります。小中学校の学区については、市立の学校に通う場合、住所によって通学する学校が定められています。

交通

道路

東谷山を走る主な道路は、国道225号、鹿児島県道20号鹿児島加世田線があります。これらの道路は、地域内外への移動を円滑にしています。

鉄道

鉄道は、鹿児島市電谷山線が利用できます。東谷山内には、谷山電停、上塩屋電停、笹貫電停が所在しています。

関連する人物

平安時代の刀工、波平行安が東谷山（笹貫）付近に居住していたと伝えられています。彼の作刀に使用された井戸が現在も残っており、波平一門による太刀「笹貫」は国指定重要文化財として京都[[国立博物館]]に所蔵されています。

東谷山は、歴史と文化が息づく地域であり、これからも発展が期待されます。

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