東谷護

東谷 護（とうや まもる）

概要

東谷護は1965年に神奈川県に生まれ、日本の音楽社会学者及び教育学者として広く知られています。現在は愛知県立芸術大学の音楽学部にて教授を務めており、専門分野として戦後日本におけるアメリカ文化の影響や音楽表現の歴史、さらには高等教育における初年次教育に力を入れています。

学歴

東谷は1984年に神奈川県立横浜平沼高等学校を卒業した後、1994年に早稲田大学大学院文学研究科の修士課程を修了しました。さらに2001年には京都大学大学院で人間・環境学研究科の博士後期課程を修了し、2005年には「新たなるポピュラー音楽文化の創出：占領期日本の進駐軍クラブにおける『アメリカ』との対峙」というテーマで博士号を取得しました。

職歴

成城大学文芸学部で教授を務めた後、ソウル大学校で客員教授としても活動し、おおよそ2018年から愛知県立芸術大学の教授に就任しました。このように、東谷は近代における日本の音楽や文化の研究を通して教育の分野にも多くの寄与をしています。

専門分野

彼の著作は、日本のポピュラー音楽を中心に、特に戦後文化やアメリカナイゼーションといったテーマに焦点を当てています。また、高等教育における教養教育や初年次教育の重要性も強調しており、教材やカリキュラムの開発に尽力しています。

主な著書

東谷護の主な著作には以下のようなものがあります。

• - 単著

- 『進駐軍クラブから歌謡曲へ－戦後日本ポピュラー音楽の黎明期』（2005年、みすず書房）
- 『大学での学び方－「思考」のレッスン』（2007年、勁草書房）
- 『マス・メディア時代のポピュラー音楽を読み解く：流行現象からの脱却』（2016年、勁草書房）

• - 編著

- 『ポピュラー音楽へのまなざし－売る・読む・楽しむ』（2003年、勁草書房）
- 『拡散する音楽文化をどうとらえるか』（2008年、勁草書房）
- 『ポピュラー音楽から問う：日本文化再考』（2014年、せりか書房）
- 『表現と教養』（2019年、ナカニシヤ出版）
- 『教養教育再考』（2019年、ナカニシヤ出版）
- 『ポピュラー音楽再考：グローバルからローカルアイデンティティへ』（2020年、せりか書房）

• - 共著

- 阿部勘一、細川周平、塚原康子、高澤智昌との共著『ブラスバンドの社会史：軍楽隊から歌伴へ』（2001年、青弓社）
- マイク・モラスキー、ジェームス・ドーシー、永原宣との共著『日本文化に何をみる？：ポピュラーカルチャーとの対話』（2016年、共和国/トランスビュー）

• - 監修

- 『スインギンドラゴンタイガーブギ』（2020年）

参考資料・外部リンク

さらに詳しい情報は、KAKENやresearchmap、J-GLOBALなどの外部リンクを介して確認することができます。これらの資料では彼の研究活動や論文リストを探ることが可能です。

このように、東谷護は日本の音楽文化や教育の分野において重要な役割を果たし続けています。

もう一度検索