東邦ガス硬式野球部

東邦ガス硬式野球部について

東邦ガス硬式野球部（とうほうガスこうしきやきゅうぶ）は、愛知県名古屋市を本拠地とし、日本野球連盟に所属する企業チームです。チームは、主に東海地区に展開する一般ガス事業者の東邦ガスによって運営されています。

設立と歴史

この野球部は1928年に『東邦瓦斯硬式野球部』として設立されました。初の大きな大会出場となったのは1939年の都市対抗野球です。最初の出場は残念ながら初戦で敗退する結果となりましたが、1942年には3年ぶりに都市対抗野球に復活し、そこで待望の初勝利を挙げました。

しかし、その後は長い低迷期に突入。戦後しばらくは勝ち星を上げることができず、チームは厳しい時期を迎えました。2003年には第6代表として61年ぶりに都市対抗野球への出場を果たし、この頃から少しずつ復調の兆しを見せ始めました。

2006年には、日本選手権に初めて出場が決まり、さらに同年の東海地区選手権では決勝でトヨタ自動車を破り、見事に優勝を果たしました。この結果、同選手権と日本選手権への出場を続け、2014年までの間に8大会連続で本戦に出場しました。

大会出場歴と成績

東邦ガス硬式野球部の大会出場歴は以下の通りです。

• - 都市対抗野球大会: 出場17回、最上位成績8強（2021年）
• - 社会人野球日本選手権大会: 出場10回、最上位成績8強（2012年、2021年）
• - JABA長野県知事旗争奪野球大会: 優勝1回（2012年）
• - JABAベーブルース杯争奪大会: 優勝1回（2014年）
• - JABA四国大会: 優勝1回（2014年）
• - JABA静岡大会: 優勝1回（2016年）
• - JABA新潟大会: 優勝1回（2005年）
• - JABA富山市長旗争奪富山大会: 優勝2回（2003年、2009年）
• - JABA高山市長旗・飛騨市長杯争奪高山大会: 優勝3回（2000年、2003年、2005年）
• - JABA伊勢・松阪大会: 優勝2回（1991年、1992年）

著名選手

東邦ガス硬式野球部からは多くのプロ野球選手が誕生しています。著名な出身選手には以下のような人物がいます。

• - 菊地正法（投手）: 2006年に大学生・社会人ドラフト4位で中日ドラゴンズに入団。
• - 藤江均（投手）: 2008年にドラフト2位で横浜ベイスターズに入団。
• - 加藤竜馬（投手）: 2023年にドラフト6位で中日ドラゴンズに入団。

また、元プロ野球選手として競技者登録した選手もいらっしゃいます。岩田次男（元：朝日軍、東京セネタース、名古屋軍）や吉田大喜（元：東京ヤクルトスワローズ）がその例です。さらに、かつて在籍していた選手としては水本弦が知られています。

まとめ

東邦ガス硬式野球部は、愛知県名古屋市を拠点に数多くの栄光を築いてきた歴史深い野球チームです。常に力強いチーム作りを目指し、今後の活躍が期待されています。

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