東邦金属

東邦金属株式会社に関する概要

東邦金属株式会社は、大阪府大阪市中央区備後町に本社を構える企業であり、主にタングステン、モリブデン、超硬合金、レアメタル合金といった金属製品の製造及び研究開発を行っています。太陽鉱工の子会社として、タングステンやモリブデンといった高融点金属分野に特化した技術を持っています。

歴史と沿革

この会社は、1918年に鈴木商店（神戸市）との関わりから設立された日本冶金株式会社に遡ります。日本において初めて電球用フィラメントを製造したのはこの時期で、粉末冶金技術を駆使してタングステンとモリブデンの一貫製造・販売を開始しました。その後、1950年に東邦金属株式会社が設立され、大阪工場でタングステン接点の製造を本格化しました。

会社はその後の数十年にわたり、工場の拡張や新技術の導入を続け、超硬合金の生産や高融点金属の加工技術を進化させてきました。1999年にはISO9002の認証を取得し、品質管理の向上を目指しています。また、2002年には環境管理システムのISO14001も取得し、持続可能な開発にも注力しています。

主な製品

東邦金属は、タングステン重合金や銅タングステン合金、さらには超硬合金製品など、高度な技術を利用した製品を多数展開しています。特に、タングステン製の放射線遮蔽生地や対人地雷除去装置の部品供給に関しては、市場においても特異な技術を持つ企業と評価されています。

未来の展望

近年では、産学連携による新製品の開発にも取り組んでおり、熊本大学と共同で耐熱マグネシウム合金の極細ワイヤーの開発に成功しました。この研究は、さらなる技術革新を促進し、国際競争力を高めるための重要なステップとなっています。

事業所と営業拠点

本社は大阪市に所在し、東京にも支店を持つなど全国展開を果たしています。また福岡県北九州市には門司工場、大阪府寝屋川市には寝屋川工場が設置されており、各拠点で効率的な生産体制が整えられています。これらの施設は、製品の設計から製造までを一貫して行える環境を整えています。

結論

東邦金属株式会社は、日本におけるタングステンおよびモリブデンの分野での先駆者として、長い歴史を有しながらも新技術開発に力を入れており、今後も持続可能な技術革新を進めることで、さらなる成長を目指しています。また、国際的な展望に向けての新たなプロジェクトも今後期待されるところです。

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