東部ネットワーク

東部ネットワーク株式会社について

東部ネットワーク株式会社（TOHBU NETWORK CO.,LTD.）は、神奈川県横浜市に本社を構える日本の運送会社です。東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、その事業は多岐にわたります。

概要

1943年12月、戦時下の統合により、横浜市東部の13の運送会社が統合され、横浜東部運送株式会社として設立されました。この歴史的な背景が、現在の東部ネットワークの基盤となっています。同社は、一般貨物の運送に加えて、セメントや化成品といった特殊な貨物の輸送も手掛けています。さらに、横浜市神奈川区にある自社ビルの賃貸事業も行っており、不動産分野にも事業を展開しています。

1961年12月には瓶詰清涼飲料水の輸送を開始し、現在もコカ・コーラボトラーズジャパンや北陸コカ・コーラボトリングなど、日本コカ・コーラのボトラー各社と取引関係を維持しています。これは、同社の物流ネットワークが、飲料業界においても重要な役割を果たしていることを示しています。

沿革

東部ネットワークの歴史を年表形式で見ていきましょう。

• - 1943年12月: 戦時統合により、横浜市東部の13の運送会社が統合され、横浜東部運送株式会社として設立。
• - 1944年1月: 事業を開始。
• - 1953年5月: 石油類の輸送を開始。
• - 1959年10月: 高島屋の神奈川県における商品の宅配事業を開始。これにより、百貨店物流にも進出しました。
• - 1961年12月: 瓶容器の輸送、並びに清涼飲料水の輸送を開始。コカ・コーラとの関係はこの時期に始まります。
• - 1967年10月: セメントの輸送を開始。建設資材輸送への参入。
• - 1990年5月: 横浜市神奈川区に自社ビルが完成。同時に不動産賃貸事業を開始し、事業の多角化を推進。
• - 1992年7月: 東部ネットワーク株式会社へ商号変更。現代的な企業イメージへの刷新。
• - 1996年2月: 自動車整備事業を開始。自社車両のメンテナンス体制を強化。
• - 1999年11月: 株式を店頭公開。資本市場への参入。
• - 2004年2月: ティー・エル・コーポレーション（高島屋の子会社）との運送契約を解除。
• - 2004年12月: JASDAQ上場。更なる企業価値の向上。
• - 2005年1月: コカ・コーラナショナルビバレッジとの間で運送契約を締結。飲料物流における重要な位置を確立。
• - 2022年2月: 日本GLPより送迎バスの運行を受託し、特定旅客自動車運送事業を開始。事業領域を拡大。
• - 2022年4月: 東北三光を子会社化。ネットワークの拡大。
• - 2022年10月: 魚津運輸を子会社化。更なる事業拡大。
• - 2024年4月: 子会社の魚津運輸が、日本エア・リキードからテーエス運輸全株式を取得し子会社化。グループ全体のシナジーを追求。

子会社

東部ネットワークは、以下の企業を子会社として抱えています。

• - 相模新栄運送株式会社
• - 株式会社東北三光
• - 魚津運輸株式会社
• - テーエス運輸株式会社

これらの子会社との連携により、より広範な地域へのサービス提供と、多様な輸送ニーズへの対応を可能にしています。

まとめ

東部ネットワーク株式会社は、戦後の混乱期から現代に至るまで、日本の物流を支えてきた歴史ある企業です。その事業内容は、一般貨物輸送から特殊貨物輸送、不動産賃貸、旅客輸送と多岐にわたり、グループ全体で幅広いニーズに対応しています。特に飲料業界においては、コカ・コーラボトラーとの長年の取引関係を通じて、重要な役割を果たしています。今後も、変化する社会のニーズに合わせて、その事業領域を拡大していくことが期待されます。

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