東長寺 (新宿区)

東長寺

東長寺（とうちょうじ）は、東京都新宿区にある曹洞宗の寺院です。都会に佇むこの寺院は、その歴史と現代的な建築様式が調和した、独特の雰囲気を醸し出しています。

歴史

東長寺は、1594年（文禄3年）に雪庭春積（せっていしゅんしゃく）によって開山されました。雪庭春積は、現在の埼玉県熊谷市にある東竹院（とうちくいん）の住職であり、他に勝興寺（しょうこうじ）や福寿院（ふくじゅいん）も創建しています。

寺の開基は土肥孫兵衛（どひまごべえ）です。土肥孫兵衛は百人組に属しており、内藤清成（ないとうきよなり）の下で内藤氏の拝領地の区画整理事業に携わっていました。その際、余った土地を提供され、孫兵衛は雪庭春積を招き、寺を創建しました。これが東長寺の起源です。

しかし、東長寺は過去に二度の火災に見舞われています。1868年（明治元年）と1945年（昭和20年）の火災で焼失してしまいました。現在の建物は、「開創400年記念事業」として1989年（平成元年）に再建されたものです。再建にあたっては、現代建築と伝統建築を融合させるというコンセプトが採用され、他に類を見ない独特な建築様式となっています。

交通アクセス

東長寺へのアクセスは以下の通りです。

東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅2番出口より徒歩10分
都営新宿線 曙橋駅A1出口より徒歩10分

参考文献

「第三編江戸時代第八章社寺第二節寺院五、曹洞宗 東長寺」『四谷区史』東京市四谷区、1934年、618-619頁。NDLJP:1235783/369。

外部リンク

【公式】曹洞宗萬亀山東長寺

東長寺は、その歴史と建築様式を通じて、訪れる人々に静寂と心の安らぎを与えてくれるでしょう。新宿に訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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