東雁来

東雁来（ひがしかりき）について

東雁来は、北海道の札幌市東区の地名で、この地域は市内の最東部に位置しており、豊平川の左岸沿いに広がっています。交通の便が良く、札樽自動車道や国道274号・275号といった主要な道路が通っており、そのため多くの人々がこの地域を訪れやすくなっています。さらに、東雁来町の北側には雁来新川が流れ、周囲の自然環境も魅力となっています。

地名の由来と歴史

「雁来」という名前の由来についてはいくつかの説があります。枯木の存在、雁の飛来、あるいは地域を開拓した対雁の民に由来するとの説がありますが、正確な理由は分かっていません。古くはアイヌ語で「ユクミンタラ（シカの遊び場）」と呼ばれていたことが知られています。1871年には、陸前国遠田郡から21戸の農民がこの地に入植を試みましたが成功しなかったため、時が経つ中で19戸が1873年に雁来村の基盤を築いたとされています。

1935年頃には、佐藤という宮司が「豊畑」と名付け、地域の開発が進められましたが、この地は泥炭地で水はけが悪く、苗穂刑務所の囚人たちによって排水路の雁来新川が掘削されたことで、土地の改善が図られました。1955年には札幌村が札幌市に合併され、この地域もその一部になりました。1985年には住居表示が導入され、町名が「東雁来○条○丁目」となっていき、その後もこの変化は続いています。

1996年には「東雁来第2土地区画整理事業」が開始され、大規模な再開発が行われました。

東雁来の施設

東雁来には多くの施設があり、住民や訪問者にとって便利な環境が整っています。以下にいくつかの主要な施設を挙げます。

• - 日昭本社・札幌工場（東雁来7-3）：大阪府から移転してきた本社で、地元経済に貢献しています。
• - 道央札幌郵便局（東雁来8-3）：郵便業務を担う重要な拠点です。
• - 札幌サッカーアミューズメントパーク（東雁来12-3）：地域のスポーツ活動が盛んに行われています。
• - 東雁来ショッピングセンター（東雁来10-3）：買い物や食事が楽しめる商業施設です。
• - 東雁来公園（東雁来12-4）：地域の憩いの場として利用されています。
• - 北海道札幌東豊高等学校（東雁来町376-1）：地元の若者たちが学ぶ学校です。
• - 豊畑神社（東雁来町361-1）：地域の信仰を集める神社として存在しています。

緑豊かな自然と交通の利便性、多才な施設が揃った東雁来は、住宅地としての魅力や地域コミュニティの活性化が求められる場所です。今後もさらなる発展が期待されている地域と言えるでしょう。

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