東電ピーアール

東電ピーアール株式会社の概要

概要

東電ピーアール株式会社（とうでんピーアール、英: TEPCO PUBLIC RELATIONS CO., LTD.）は、東京電力の子会社として1984年に設立された企業で、PR活動を通じて電力に関する情報を提供していました。しかし、2011年の福島第一原子力発電所事故に伴う賠償資金の捻出などの影響で、同年に解散しました。

設立と事業内容

東電ピーアールは、主に東京の渋谷に位置する「電力館」や、火力・水力発電所の見学者向け施設、さらに支店に併設されたオール電化を提案するショールーム「Switch! Station」を運営していました。これらのPR施設は、東京電力管内にある28か所で展開されており、訪問者に対して電力の知識を広めることを目的としていました。

特に「Switch! Station」では、オール電化の利点を体感できる体験型の展示が行われ、エネルギーの効率的な利用を促進していました。

解散の背景

2011年3月に発生した福島第一原子力発電所事故により、東京電力は甚大な賠償責任を負うこととなりました。この影響を受け、東電ピーアールが運営していたPR施設は、同年5月末までに全て閉鎖されることが決定されました。その後、東京電力は同年6月14日に東電ピーアールの解散方針を決定し、11月には清算が完了しました。

運営していた施設

・電力館 - 東京電力の電気に関する情報を展示する施設。
・TEPCO銀座館 - 電力の歴史と技術を紹介する都市型PR施設。
・TEPCO浅草館 - 観光客に電力の重要性を叙述する施設。
・Switch! Station - 様々なオール電化製品を展示し、体験できるショールーム（22カ所運営）。
・TEPCO SONIC - 2009年に閉館したが、2010年にSwitch! Stationへと転換。

また、発電所の敷地内や近接地域には以下のようなPR施設も存在しました。
・TEPCO電源PR館・奥利根 - 玉原発電所傍に位置。
・高瀬川テプコ館 - 自然エネルギーに焦点を当てた顧客向けの施設。
・TEPCO GEO E SiTE 神流川 - 地熱発電に関する情報を提供。
・TEPCO鬼怒川ランド - ダムのそばに設置されたPR館。
・TEPCO葛野川PR館 - 発電所の重要性を学べる施設。
・TEPCO塩原ランド - 八汐ダム近くに位置。
・梓川テプコ館 - 安曇発電所傍に立地。
・TEPCO新エネルギーパーク - 新たなエネルギーについて学ぶことができる施設。
・トゥイニー・ヨコハマ - 横浜におけるPR活動の拠点。

総括

東電ピーアール株式会社は、東京電力のPR活動の一環として、多くの施設を通じて電力に関する知識の普及に努めてきましたが、予期せぬ事故の影響で、事業を継続することができなくなりました。これにより、当社が運営していた施設も閉鎖され、東京電力のPR戦略は新たな局面を迎えることとなりました。

もう一度検索