松下裕樹 (サッカー選手)

松下裕樹（まつした ゆうき、1981年12月7日 - ）は、群馬県高崎市出身の元プロサッカー選手です。ポジションはミッドフィールダーで、特にボランチとしてその能力を発揮しました。

選手としての特徴

右足から繰り出す正確無比なロングパスと、精度の高いセットプレーが彼の持ち味でした。前橋育英高校時代には、同じくプロサッカー選手である茂原岳人と共にボランチとしてプレーし、その才能を開花させました。

プロキャリア

2000年、松下はサンフレッチェ広島に入団しました。同期には森崎和幸・浩司兄弟、駒野友一、八田康介、山形恭平、中山元気がおり、彼らは「スーパーセブン」と呼ばれ、大きな期待を寄せられました。2003年には、駒野の負傷離脱を機に、その右足の技術を買われ右ウイングバックとして活躍し、チームのJ1昇格に大きく貢献しました。

その後、松下はアビスパ福岡、川崎フロンターレと渡り歩き、2007年から2012年までザスパ草津（現：ザスパクサツ群馬）で中心選手として活躍しました。2013年には、高校の先輩である山口素弘の誘いを受け、横浜FCへ移籍。アンカーとしてチームを支えました。

2015年には、ザスパクサツ群馬へ復帰。この時、松下が口にした「ほっとけなかった」という言葉はファンの間で話題となり、Tシャツが制作されるほどでした。2016年8月11日のカマタマーレ讃岐戦で決めたゴールは、その月のJ2月間ベストゴールに選出されました。また、同年9月25日には、J2リーグ通算400試合出場を達成し、J2リーグ史上6人目となる偉業を成し遂げました。

2018年12月7日、松下はザスパクサツ群馬との契約満了を発表しました。その発表は、37歳の誕生日を迎えた当日の深夜0時という異例のタイミングで行われました。5日後には、Jリーグ合同トライアウトに参加しましたが、2019年シーズンには栃木シティFCへ加入。しかし、シーズン終了後に契約満了となり、2019年11月17日に現役引退を発表しました。

所属クラブ

ユース経歴
FCイーグル (小学校在学時)
高崎市立高松中学校 (全国中学校サッカー大会で準優勝を経験)
1997年 - 1999年 前橋育英高校
1999年 浦和レッドダイヤモンズ (特別指定選手)
プロ経歴
2000年 - 2004年 サンフレッチェ広島F.C
2004年 アビスパ福岡 (期限付き移籍)
2005年 - 2006年 アビスパ福岡
2006年6月 - 同年12月 川崎フロンターレ (期限付き移籍)
2007年 - 2012年 ザスパ草津
2013年 - 2014年 横浜FC
2015年 - 2018年 ザスパクサツ群馬
2019年 栃木シティFC

個人成績

その他の公式戦
2004年 J1・J2入れ替え戦 1試合0得点
Jリーグ記録
Jリーグ初出場 - 2000年11月23日 J1・2ndステージ第14節 ジュビロ磐田戦 (70分栗原圭介に代わり途中出場)
Jリーグ初得点 - 2005年7月9日 J2第20節 徳島ヴォルティス戦

タイトル

個人
Jリーグ月間MVP：1回（2016年8月）

代表歴

1999年 U-18日本代表
2000年 U-19日本代表
2001年 U-20日本代表候補
2002年 U-21日本代表

関連情報

松下裕樹は、その卓越した技術と献身的なプレーで、多くのサッカーファンを魅了しました。彼のキャリアは、多くのチームで中心選手として活躍したことからもわかるように、その実力と人望によるものでしょう。引退後も、サッカー界への貢献が期待されています。

外部リンク

松下裕樹 - Soccerway.com
松下裕樹 - FootballDatabase.eu
松下裕樹 - WorldFootball.net
松下裕樹 - Transfermarkt.com
松下裕樹 - J.League Data Site
* ゴールデンルーキー サンフレ7人衆 - ウェイバックマシン - 中国新聞

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