茂原岳人

茂原岳人（しげはらたけひと）は、1981年 10月6日生まれ、群馬県出身の元プロサッカー選手です。ポジションは主にミッドフィールダーとしてプレーしました。

プロ入りと初期のキャリア

前橋育英高校時代には、松下裕樹らと共に全国高校サッカー選手権でベスト4に進出。2000年にヴィッセル神戸に入団し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。2002年には川崎フロンターレへレンタル移籍し、石崎信弘監督に見出され、主力ボランチとして活躍しました。この活躍が認められ、2004年に柏レイソルへ完全移籍しましたが、当時の監督であった池谷友良、早野宏史両監督の下ではレギュラーを掴むことはできませんでした。

2005年には、小野剛監督の誘いを受け、サンフレッチェ広島へ移籍しました。ここでは右MFのレギュラーとして活躍し、チームに貢献しました。

相次ぐ不祥事とクラブとの契約解除

2006年、茂原は柏レイソルに復帰しましたが、すぐに川崎フロンターレにレンタル移籍で復帰しました。しかし、同年3月、川崎市内で住居侵入事件を起こし逮捕されるという事態に発展。起訴猶予処分となったものの、この事件により、所属していた川崎フロンターレとの契約は4月1日付で解除され、さらに5月5日には所属元の柏レイソルからも契約を解除されることになりました。これにより、茂原は一時的に無所属の状態となりました。

しかし、同年5月下旬にはヴァンフォーレ甲府に練習生として加入。その後、数々のボランティア活動が評価され正式契約を締結。センターフォワードとして起用され、加入後5得点を挙げる活躍を見せ、チームのJ1残留に大きく貢献しました。当時の大木武監督が率いる甲府では、4-3-3システムのセンターフォワードや、バレー移籍後は左ウイングを担うなど、攻撃の中心選手として活躍しました。2007年4月にはJ's GOAL月間MIPにも選出されています。

日本代表候補からの逮捕と有罪判決

2008年には柏レイソルに復帰し、4月には日本代表候補にも選出されました。しかし、その直後の4月25日、過去の窃盗事件に関与した容疑で逮捕されました。この事件は7年前の2001年9月に神戸市で発生した住居侵入及び窃盗事件で、5月16日に起訴。これにより、茂原は起訴と同日付で柏レイソルから契約を解除されました。逮捕から2年後の2010年9月21日、最高裁は茂原の上告を棄却し、懲役1年執行猶予3年の有罪判決が確定しました。さらに、この確定判決に先立つ2010年2月12日には、強制わいせつと強盗の疑いで逮捕され、通算3度目の逮捕となりましたが、この事件については3月18日に不起訴となりました。

長期出場停止処分

茂原は2007年 6月20日に行われた対FC東京戦において、主審の判定に抗議し、ツバを吐きかけたとしてレッドカードを受け退場処分となりました。この際、試合運営部品等を破損する行為も行ったことも考慮され、Jリーグ運営委員会からナビスコカップを含む7試合の出場停止処分と、ヴァンフォーレ甲府に罰金処分が科されました。茂原はその後、クラブを訪れて謝罪し、クラブに課せられた罰金も自身で支払いました。

所属クラブ

1988年 - 1994年: 邑楽FC
1994年 - 1997年: 館林市立多々良中学校
1997年 - 2000年: 前橋育英高等学校
2000年 - 2003年: ヴィッセル神戸
2002年 - 2003年: 川崎フロンターレ（期限付き移籍）
2004年 - 2006年5月: 柏レイソル
2005年: サンフレッチェ広島（期限付き移籍）
2006年2月 - 同年5月: 川崎フロンターレ（期限付き移籍）
2006年7月 - 2007年: ヴァンフォーレ甲府
2008年 - 同年5月: 柏レイソル

個人成績

Jリーグ初出場: 2000年3月18日 J1・1st 第2節対ガンバ大阪戦（万博記念競技場）
Jリーグ初得点: 2000年11月8日 J1・2nd 第11節対横浜F・マリノス戦（神戸総合運動公園ユニバー記念競技場）

代表歴

2003年: U-22日本代表
2008年: 日本代表候補

外部リンク

茂原岳人 - Soccerway.com
茂原岳人 - FootballDatabase.eu
茂原岳人 - WorldFootball.net
茂原岳人 - Transfermarkt.comによる選手データ
* 茂原岳人 - J.League Data Siteによる選手データ

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