松井優佳

松井優佳：女子競輪選手の躍進

松井優佳（まつい ゆうか）は、1999年4月27日生まれの女子競輪選手で、日本競輪選手会大阪支部に所属しています。彼女は岸和田競輪場をホームバンクとしており、日本競輪選手養成所の第124期生として活躍しています。優佳選手は、彼女の師匠である陶器一馬（86期）からも多くの指導を受けてきました。

来歴

優佳は大阪府出身であり、中学校時代に自転車競技を始めました。高校は地元を離れて鹿児島県立南大隅高等学校に進学し、下宿生活を送っています。同校のOBには、彼女より2学年上の寺崎舞織選手がいます。彼女は1年生のときにジュニアのナショナルチームに選ばれ、その年のアジア選手権でジュニアチームスプリント、ジュニア500mタイムトライアル、ジュニア団体追抜の3種目で銀メダルを獲得しました。さらに、2年生と3年生のときにはUCIジュニア世界選手権にも出場し、若い頃からその能力を発揮していました。

同じ時期に競技をしていた山口伊吹や高尾貴美歌、藤田まりあ（いずれも116期）とは面識がありましたが、当時の優佳選手はプロの競輪選手になる自覚が薄かったと言います。また、大学でスポーツマーケティングなどを学びたいという思いもあり、彼女は高校卒業後に同志社大学スポーツ健康科学部に進学しました。大学でも自転車競技を続け、2022年のインカレスプリント500mタイムトライアルで1位を獲得するなどの実績を残しています。大学時代も同じ選手たちとの交流があり、彼女たちの活躍を見て自身も競輪選手になる決意を固めたとのことです。

2022年1月13日には、養成所第124回選手候補生入所試験に技能試験で合格しました。養成所での競走訓練成績は同期の中でトップの20回を記録しましたが、総合成績では竹野百香に次ぐ2位となりました。特に卒業記念レースでは前年の畠山ひすい選手に続いて予選から全て1着の成績を収めるという完全優勝を果たしました。

デビューとその後

2023年4月30日、宇都宮FII「競輪ルーキーシリーズ」にてプロデビューを果たし、初戦で見事な勝利を収めました。さらに、同年7月5日からの向日町FIでは本格的にデビューし、その後もほぼ全ての開催で決勝に進出するなどの成績を残しました。ただし、デビュー年の2023年では決勝戦での最高順位が2着に留まり、優勝には至りませんでした。それでも、同年の獲得賞金は637万5500円となり、竹野百香に僅差で迫る2位になりました。

2024年5月28日には、岸和田FII（ミッドナイト）で初の優勝を果たしました。このように、松井優佳選手は競輪界での未来が期待される若手選手として成長を続けています。彼女の今後の活躍にも注目です。

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