松井有紀夫

松井有紀夫 - 日本のレーシングドライバー

松井有紀夫（まつい ゆきお）は、1979年1月26日生まれ、東京都杉並区出身のレーシングドライバーです。彼はD1グランプリやフォーミュラ・ドリフトジャパンなど、多くの人気モータースポーツイベントに参加し、その技術で多くのファンを魅了してきました。

プロフィール

• - 身長: 170cm
• - 体重: 63kg
• - 血液型: Rh+O型
• - ニックネーム: ガルル

略歴

松井は17歳の時、先輩の車に乗せてもらった経験からドリフトの世界に興味を持ちました。運転免許を取得後、AE86でドリフトを開始。その後、彼は2002年に当時最年少でD1ライセンスを取得し、D1グランプリにデビュー。しかし、その初デビュー戦は予選落ちという結果に終わりました。

2006年からはD1ストリートリーガル（D1SL）に参戦し、180SXを駆って活動を続けます。2007年には、シリーズの終盤で松川和也と激しいチャンピオン争いを繰り広げながらも、マシントラブルで敗れ、結果として2位となります。しかし、同年にはD1グランプリに復帰し、BMW・M3 (E46) をドライブし輸入車として初めてポイントを獲得する快挙を達成しました。

2008年にはMSCチャレンジのスーパークラスで初代シリーズチャンピオンの称号を得て、2009年からはJAF公認レースにも挑戦。特に、土屋武士が率いるTeam SAMURAIからの参戦で、カローラアクシオGTのワンメイクレースに出場し初代シリーズチャンピオンを獲得しました。

その後も、松井はD1GPでの成績を向上させ、2012年には初の単走優勝を果たし、2014年には総合優勝を達成します。2016年にはRE雨宮に移籍し、RX-7 (FD3S)での走行を重ね、2018年には筑波で初の優勝を飾りました。2019年には、過去最高の2位を達成し、続く2021年にはシリーズ6位に立ちました。

2022年には新たにFDJ2にも参戦し、全戦で安定した成績を残し、シリーズチャンピオンに輝く成果を収めました。2023年もD1GPに参加しながら、FDJにステップアップ。現在はRX-7やBMW・2シリーズクーペ (F22)を駆使して走行しています。

エピソード

松井はレーシングドライバーとしての傍ら、千葉県八千代市にて中古車販売店「M2evolution」を運営し、自身のレースチーム「M2 Racing」を率いています。彼はD1GPやフォーミュラ・ドリフトジャパンに積極的に参戦し続けており、常に新しい技術の探求に余念がありません。

2009年にD1GP第4戦岡山で見せた強烈なドリフトは、審査委員長の土屋圭市から「松井イリュージョン」と称され、彼にイリュージョニストの称号を与えました。また、2010年のD1GP第5戦エビスサーキットでの単走時の動きは、審査員全員から満点を獲得しましたが、その後のトーナメントでの事故により、マシンは大破してしまいました。それでも彼は驚異的な復活を遂げました。

松井有紀夫は、その革新性と情熱で日本のモータースポーツシーンにおいて名を馳せる存在であり続けています。

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