松原 (世田谷区)

東京都世田谷区松原：歴史と文化が息づく住宅地

松原は、東京都世田谷区の北部に位置するエリアです。ここでは、松原の地理的な特徴から、歴史、地価、交通アクセス、そして地域にゆかりのある人物について詳しく見ていきましょう。

地理

松原は世田谷区の北沢地域に属し、東は大原、羽根木、南は梅丘、豪徳寺、西は赤堤、北は杉並区の和泉、永福、下高井戸と隣接しています。地形は南に向かって緩やかに下っており、南端は暗渠化された北沢川に接しています。駅周辺や国道20号線沿いには商業エリアが広がり、その他は閑静な住宅地となっています。北沢警察署や北沢税務署が置かれ、世田谷区北沢地域の中心としての役割も担っています。

歴史

松原は、かつて武蔵国に属していました。明治時代初期には品川県、その後東京府荏原郡松原村となりました。上北沢村、赤堤村との合併を経て松沢村となり、東京市への編入、住居表示の実施などを経て現在の形になりました。京王線などの鉄道が開通してからは、急速に宅地化が進みました。

大正15年（1926年）には、青山脳病院が赤坂区から移転し開院しました。斎藤茂吉が院長を務めたことでも知られています。戦後、この病院は東京都立松沢病院分院となり、その後東京都立梅ヶ丘病院に改組され、平成22年（2010年）まで同地で診療を続けていました。

地価

住宅地の地価は、令和6年（2024年）1月1日の公示地価によれば、松原4-34-3の地点で1平方メートルあたり60万円を超えています。これはあくまで一例であり、場所によって異なります。

交通

松原には、以下の鉄道駅があります。

京王線：明大前駅 - 下高井戸駅
京王井の頭線：東松原駅 - 明大前駅
東急世田谷線：松原駅 - 下高井戸駅

これらの駅を利用することで、都心へのアクセスも容易です。また、北東端部は京王線代田橋駅、南東端部は小田急線梅ヶ丘駅、南西端部は小田急線豪徳寺駅・世田谷線山下駅にも近接しています。

路線バスも充実しており、渋谷駅、梅ヶ丘駅、経堂駅などを結ぶ路線が運行されています。

道路に関しては、首都高速4号新宿線が通り、永福出入口が利用できます。国道20号線や赤堤通りも主要な道路として利用されています。

施設

松原には、教育機関や公共施設が充実しています。

日本女子体育大学附属二階堂高等学校
日本学園中学校・高等学校
世田谷区立梅丘中学校
世田谷区立松原小学校
北沢税務署
うめとぴあ（世田谷区立保健医療福祉総合プラザ）

ゆかりのある人物

松原には、多くの著名人が暮らしていました。

諫早英雄（旧佐賀藩国老、男爵）
黒澤明
竹久夢二
北杜夫
宮脇俊三

特に、作家の北杜夫と宮脇俊三は隣人として親交が深く、家族ぐるみの付き合いをしていたことで知られています。

松原は、交通の便が良く、生活に必要な施設も整っているため、住みやすい街として人気があります。歴史と文化が息づくこの街で、快適な生活を送ってみませんか。

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