松原ジャンクション

松原ジャンクション（まつばらジャンクション）について

松原ジャンクションは、大阪府松原市大堀に位置する、複数の高速道路が交わる重要なジャンクションです。具体的には、西名阪自動車道、阪和自動車道、近畿自動車道、そして阪神高速14号松原線が接続しています。このジャンクションは、西名阪自動車道と阪和自動車道の起点であり、近畿自動車道と阪神高速14号松原線の終点という、複雑な役割を担っています。

歴史

松原ジャンクションの歴史は、1969年に西名阪道路の起点となる松原インターチェンジとして開通したことから始まります。当初はシンプルなインターチェンジでしたが、その後、複数の自動車専用[[道路]]の開通と、46年間に及ぶ改良工事を経て、2015年に現在の全方向への行き来が可能なフルジャンクション構造へと進化しました。この変遷は、日本の高速道路網の発展を象徴する出来事と言えるでしょう。

特筆すべき点として、2022年現在、松原ジャンクションは6車線以上の高速道路のみが接続されている、国内で唯一のジャンクションとなっています。これは、都市部における交通の要衝としての重要性を示しています。

接続する道路

松原ジャンクションには、以下の4つの道路が接続しています。

E26 近畿自動車道（10番）
E26 阪和自動車道（10番）
E25 西名阪自動車道（10番）
阪神高速14号松原線（14-09番）

これらの道路が複雑に接続しているため、利用者は目的の方面へ迷わず進むことができるように、案内表示が整備されています。

歴史の詳細

松原ジャンクションの歴史を年表形式で見ていきましょう。

1969年3月21日：西名阪道路の松原ICとして供用開始。当時は大阪府道2号大阪中央環状線に接続。
1973年4月1日：西名阪道路が西名阪自動車道として高速自動車国道に編入。
1973年12月25日：西名阪道松原IC - 柏原IC間が6車線化。
1980年3月1日：阪神高速14号松原線阿倍野入口 - 松原IC間が開通。
1988年3月17日：近畿自動車道八尾IC - 松原JCT間が開通し、松原JCTに改称。中央環状線北向き接続ランプを近畿道への連絡路に転用。長原ICを代替出入口として設置。
1989年3月29日：阪和自動車道松原JCT - 美原北IC間が開通。阪和道の本線は近畿道の本線と直結。中央環状線南向きと西名阪道を結ぶランプを阪和道への連絡路に転用し、当JCTでの一般道との接続が廃止。松原IC（2代目）を代替出入口として設置。松原線 - 阪和道を接続するランプも供用開始。
2013年3月21日：阪神高速6号大和川線三宅西出入口 - 三宅中(三宅JCT)間が開通。三宅ミニPAの空間を転用して松原線三宅JCT - 松原JCT間が6車線化。
2015年3月29日：近畿道 - 松原線の北西渡り線が開通し、フルJCT化。
2016年3月31日：当JCT北西渡り線事業と三宝JCT改良事業が土木学会関西支部技術賞を受賞。

案内表示

松原ジャンクションの案内表示は、各方面からの利用者がスムーズに目的地へ向かえるよう、詳細に整備されています。以下に、各方面からの主な案内表示をまとめます。

（西名阪 天理方面から）：「阪和道 関西空港　堺 和歌山」「近畿道 東大阪 吹田」「阪神高速 大阪市内」
（阪和道 和歌山方面から）：「西名阪道 天理　奈良」「近畿道 東大阪 吹田」「阪神高速 大阪市内」
（近畿道 吹田方面から）：「阪神高速 大阪市内」「西名阪 藤井寺 名古屋」「阪和道 堺 和歌山」「南阪奈道 橿原」
（阪神高速 大阪市内方面から）：「西名阪 天理 奈良」「近畿道 東大阪 吹田」「阪和道 堺 和歌山」

ジャンクションをまたぐ通行料金

松原ジャンクションに接続する高速自動車国道は、それぞれの道路ごとに区間料金制を採用しています。複数の道路を連続して通行する場合は、当JCTを境にそれぞれの道路の料金を合算します。ただし、近畿道と阪和道を連続して通行するETC車については、上限額が設定されています。

また、各道路の料金区間の末端は、当JCTではなく、近畿道は松原IC、阪和道は長原IC、西名阪道は長原IC・松原ICとなっています。そのため、特定のICを利用する場合は、料金計算に注意が必要です。

例として、長原ICで流入して松原ICで流出する場合、またはその逆方向の利用の料金は、長原IC - 松原IC間の距離で算定されます（大都市近郊区間1.8km分、普通車の場合220円）。また、長原IC・松原ICで流出入して当JCT（阪神高速14号松原線）との相互間を通行する場合の料金（NEXCO分）は、非ETC車は長原IC - 松原IC間の距離で算定、ETC車は長原IC・松原IC - 当JCT間の距離で算定されます（同0.9km分、190円）。

隣接する施設

松原ジャンクションに隣接する施設は以下の通りです。

E26 近畿自動車道: (9) 長原IC - (10) 松原JCT
E26 阪和自動車道: (10) 松原JCT - (11) 松原IC
E25 西名阪自動車道: (10) 松原JCT - 松原本線料金所（名古屋方面のみ） - (1) 藤井寺IC
阪神高速14号松原線: (14-07) 三宅出入口 - 三宅JCT - (14-08) 大堀出入口 - (14-09) 松原JCT

まとめ

松原ジャンクションは、複数の高速道路が交わる複雑なジャンクションでありながら、利用者の利便性を考慮した設計がなされています。その歴史、構造、料金体系を理解することで、よりスムーズな高速道路利用が可能になるでしょう。

関連情報

日本のインターチェンジ一覧
近畿地方の[[道路一覧]]

外部リンク

西日本高速道路
* 阪神高速道路株式会社

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