松原菜野花

松原菜野花（まつばら なのか）は、1996年4月2日生まれの日本の女優。幼少期に子役として芸能活動を開始し、テレビドラマや映画など様々な作品に出演しながら経験を積んだ。現在は株式会社バイツに所属している。かつてはスマイルモンキーに所属していた時期もある。

経歴と主な出演作

松原は、子役としてキャリアをスタートさせた。初期のテレビドラマ出演としては、毎日放送・TBS系のドラマ30『お・ばんざい!』第8話（2007年）で萌絵役、日本テレビ系の『受験の神様』（2007年）で松野役、NHKの『トップセールス』（2008年）で槙野久子の幼少期を演じるなど、子役ならではの役柄で存在感を示した。成長後もテレビドラマへの出演を続け、フジテレビ系の『パーフェクト・リポート』第8話（2010年）に中学生役で出演している。

映画の世界でも精力的に活動を展開している。デビュー初期には、日本映画学校制作の短編『秋な桜』（2006年）や、山田洋次監督作『母べえ』（2007年）に参加。2008年には『ブタがいた教室』や短編『琥珀色のキラキラ』に出演した。その後も、『チチを撮りに』（2013年）、『沈まない三つの家』（2013年）、『1/11 じゅういちぶんのいち|1_11 じゅういちぶんのいち』（2014年）、『魔女の宅急便』（2014年）でのタカ役、『悼む人』（2015年）、『幕が上がる』（2015年）での八木美咲役など、話題作や多様なジャンルの作品に出演を重ねた。

特に、中野量太監督作品には複数回出演しており、その関係性は深い。短編『琥珀色のキラキラ』（2008年）に始まり、『チチを撮りに』（2013年）、『沈まない三つの家』（2013年）、そして高い評価を得た長編『湯を沸かすほどの熱い愛』（2016年）で宮田留美役を演じるなど、計四作品に参加している。これは、監督が松原の表現力や存在感を高く評価していることの証と言えるだろう。

近年の映画出演としては、オムニバス映画『リスナー』の一挿話「RADIO GIRLS」（2015年）、『まぼろし』（2015年）、『長いお別れ』（2019年）、そして『ぬけろ、メビウス!!』（2023年）で木下奈月役を務めるなど、女優としてのキャリアを着実に積み重ねている。

映画やドラマ以外にも、活動は多岐にわたる。CMでは、タカラトミー「チャームエンジェル」（2006年）、JAグループ「みんなのよい食プロジェクト」（2009年）、ベネッセ「進研ゼミ高校講座 歌う新高1生」（2012年）、ソニー「"SCREEN STORY" Brand CM」（2012年）、日本ケンタッキー・フライド・チキン「「国内産」篇」(2015年)などに出演し、親しみやすい存在としてCM媒体でも活躍した。VP（ビデオパッケージ）にも参加しており、タカラトミーやNTTドコモの啓発コンテンツに登場している。また、スチールモデルとして雑誌『日経トレンディ』に掲載されたり、WEBコンテンツとしてZ会や「雨が降るから傘をさす」に出演するなど、活動の幅は広い。

テレビ番組では、ドラマやCM以外にも、バラエティや情報番組、ドキュメンタリーなどに出演した経験がある。フジテレビ系の『現役教師1000人大告白!先生だって人間なんだSP!』シリーズには複数回（2005年、2006年）登場し、日本テレビ系のドキュメンタリー番組『リアルタイム -はしか大流行の謎を追え!-』（2007年）にも出演。NHK教育の教育番組『きょーこ先生の空想保健室』（2011年）にも出演するなど、多様なメディアに顔を見せている。

子役として幼い頃から演技の道を歩み始め、現在も女優として映画やドラマを中心に活躍を続ける松原菜野花。中野量太監督をはじめとする多くのクリエイターから信頼を得て、着実にキャリアを重ねている彼女の今後の活躍に期待が集まる。

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