松坂 (企業)

株式会社松坂は、日本の音楽出版社であり、屋号として「ジャズ批評社」を掲げています。その中心となる雑誌『ジャズ批評』は、1967年の創刊以来、半世紀以上にわたり刊行され続けている、日本を代表するジャズ専門誌です。同社は雑誌のほか、ジャズに特化した書籍も出版しており、日本のジャズ文化の発展に大きく貢献しています。

設立の背景

1965年、東銀座にジャズ喫茶「オレオ」を開店した松坂妃呂子が、1967年にその喫茶店から発信する形で同人誌『ジャズ批評』を創刊しました。この同人誌が好評を博し、翌1968年には2号（ジョン・コルトレーン追悼特集）から、全国書店で販売される雑誌『ジャズ批評』として生まれ変わりました。

1970年には、ジャズ喫茶「オレオ」を閉店し、編集室を高田馬場に移転。その後、1972年1月25日に株式会社ジャズ批評社が設立されました。この設立により、同社はジャズ専門出版社としての基盤を確立しました。

商号変更と活動の拡大

1988年4月には、ジャズ批評社を屋号として残しつつ、株式会社松坂へと商号を変更しました。1993年12月には、編集室と営業所の機能を荒川区東日暮里5丁目に移転し、より効率的な運営体制を整えました。1998年11月からは、単行本による「ジャズ批評ブックス」シリーズの発行を開始し、中でもブルーノート・レーベルを取り扱った『ブルーノート・ブック』はベストセラーとなりました。

2004年6月には、季刊誌であった『ジャズ批評』を隔月刊に変更し、読者からの要望に応える形で発行頻度を増やしました。現在では、日本国内だけでなく、海外のジャズファンにも広く知られるジャズ専門誌として認知されています。

定期刊行物

同社が発行する定期刊行物として、雑誌『ジャズ批評』が挙げられます。この雑誌は、創刊以来、国内外のジャズシーンの最新情報を発信し続け、多くのジャズ愛好家から支持されています。また、詳細なレビューや特集記事は、ジャズの研究者にとっても貴重な資料となっています。

ジャズ批評社とジャズ文化への貢献

株式会社松坂、そしてその屋号であるジャズ批評社は、半世紀以上にわたりジャズ文化の普及と発展に大きく貢献してきました。雑誌『ジャズ批評』は、ジャズシーンの変遷を記録し、多くの才能を世に送り出す役割を担ってきました。また、「ジャズ批評ブックス」シリーズの出版を通じて、ジャズの歴史や魅力に触れる機会を提供しています。これらの活動は、日本のジャズ文化を豊かにし、多くの人々にジャズの楽しみを伝える原動力となっています。

公式情報

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