松尾永遠

松尾 永遠（まつお はるか）

1982年2月13日生まれ、神奈川県横浜市出身の元女子プロレスラー、そしてタレント。端正なルックスでデビュー当初から注目を集め、「アイドルレスラー」としても人気を博しました。プロレスラーとしてのキャリアは8年間におよび、引退後は多方面で活動しています。

デビューからNEOへの移籍

2000年に吉本女子プロレスJd'の門を叩きましたが、一度退団を経て再び入門。2001年6月24日、ディファ有明のリングで西千明選手、そして亜利弥’選手との2連戦で公式デビューを果たしました。そのアイドル性の高さはすぐに注目され、デビューから半年足らずで個人のイメージビデオが発売されるなど、団体内外から大きな期待が寄せられます。特に2002年1月には、TWFタッグ王座を保持していた阿部幸江選手・KAZUKI選手組（WANTED!?）の初防衛戦の相手に指名される（パートナーは西選手）など、将来のエース候補と目されていました。しかし、翌月の2月17日、突如としてJd'を退団するという予期せぬ行動に出ます。

プロレス界から一時離れていましたが、約半年後の2002年8月11日、NEO女子プロレスへの電撃入団を発表します。これは、Jd'時代に自身のビデオで「好きなプロレスラー」として名前を挙げていた宮崎有妃選手の誘いによるものでした。NEO移籍後初戦は、入団のきっかけとなった宮崎選手とのシングルマッチでしたが、半年間のリングを離れていたブランクは大きく、試合内容でファンを納得させるには至りませんでした。さらに怪我にも悩まされ、NEO移籍当初は自身のポテンシャルを十分に発揮できず、苦しい時期を過ごします。

NEOでの覚醒とタイトル獲得

低迷期を経て、松尾選手が再び注目を集めるようになったのは2005年頃からです。同年8月21日、東京キネマ倶楽部で開催された大会において、アメージング・コング選手との強力タッグ「ニュー・ビューティ・ペア」を結成。絶対的なタッグチームであった井上京子選手・三田英津子選手組を破り（この試合で松尾選手が井上選手から勝利）、初代NEO認定タッグ王座に輝きました。この勝利は彼女のキャリアにおける大きな転機となります。さらに同年11月には「時計の針を動かす」と宣言し、元気美佐恵選手が保持していた二冠王座（NWAパシフィック女子&NEO認定シングル王座）への挑戦を表明するなど、団体の中心選手へと成長していきます。

2006年も活躍は続き、田村欣子選手とのコンビでミッドサマー・タッグトーナメントを制覇。そして、11月3日の後楽園ホール大会では元気選手とタッグを組み、木村響子選手・アメージング・コング選手組からNEO認定タッグ王座を奪還（松尾選手が木村選手から勝利）、第4代王者となりました。

翌2007年、シングルプレイヤーとしても頂点を目指します。8月12日に元気選手を下し、二冠王座への挑戦権を獲得。9月17日の後楽園ホール大会で、当時の二冠王者であった田村欣子選手に挑みました。試合内容は必ずしも高く評価されるものではなかったものの、得意技である「マック」で田村選手からフォールを奪い、第18代二冠王者に輝きました。この王座は翌2008年5月5日に明け渡すまで、2度の防衛に成功しています。

引退、そしてセカンドキャリアへ

二冠王座陥落後も第一線で活躍を続けていましたが、2009年3月8日に現役からの引退を表明しました。そして同年5月5日、後楽園ホール大会で8年間にわたる現役生活に終止符を打ちます。最後の試合は、NEO入団のきっかけとなった宮崎有妃選手とのタッグマッチでした。

リングを降りてから約3週間後、自身のブログを通じて芸能事務所に所属し、タレントとして活動していくことを発表しました。主に舞台を中心に活動を展開しました。また、2010年3月にはパッション・レッドの自主興行にリングアナウンサーとして登場するなど、プロレスとの繋がりも維持していました。

さらに、2016年7月からは、成瀬昌由選手が運営するパーソナルトレーニングジム「REZAEV（リザエヴ）荻窪店」でトレーナーとして勤務するなど、フィットネス分野でも活躍しています。

ファイトスタイルと得意技

ルックスの良さから「アイドルレスラー」としてメディアにも登場し、週刊現代で水着グラビアが掲載されたこともあります。リング上では、スピードと丸め込みなどを巧みに使いこなすファイトスタイルを見せました。主な得意技は以下の通りです。

マック: ヘッドシザーズホイップの体勢から相手を捕らえ、そのままスクールボーイに移行して丸め込むオリジナル技。命名者はタニー・マウス選手ですが、なぜ「マック」なのかは本人も不明とのこと。
ジャーマン・スープレックス
ドラゴン・スープレックス

主なタイトル歴

第7代 板橋タッグ王座
第11代 JWP認定ジュニア王座
初代、第4代 NEO認定タッグ王座
第18代 NWAパシフィック女子&NEO認定シングル王座（二冠王座）

入場テーマ曲

Jd'時代: 「そよ風の誘惑(KCP Remix)」（オリビア・プロジェクト）
NEO時代: 「Girl Power」（シャンプー）
二冠王者入場時（道場マッチ以外）: 「ギャラクシー・エキスプレス」（国吉良一）

外部リンク

松尾のblogですよ (2011年以降更新なし)
マツオハルカ (@haruka_0213) - X（旧Twitter） (更新中)

もう一度検索