松山南道路

松山南道路について

松山南道路（まつやまみなみどうろ）は、愛媛県松山市の森松町から勝山町にかけて延長5.9kmにわたるバイパス道路で、国道33号の一部として整備されています。この道路は交通の混雑を緩和し、安全性を高めることを目的としています。

概要

このバイパスは、高知市から松山市への主要な国道33号の終点に位置し、松山市内の多くの地域を通っています。その沿線には、松山市南部の市街地が広がり、人口密度も高いエリアです。松山自動車道の松山インターチェンジと市中心部を結ぶ主要な路線でもあり、愛媛県内での交通量は非常に多くなっています。

松山南道路の大半は、森松町から天山交差点までの間に拡幅が進められており、この拡幅のための用地はかつて伊予鉄道森松線の廃線跡を利用したものです。道路は起点から松山市中心部へ真っ直ぐに延びますが、天山交差点で一旦東に曲がり、小坂交差点で再び中心部に向かうクランク状の形状をしています。また、小坂交差点から終点までは国道11号と重複します。このため、国道33号の表示は小坂交差点以降見ることができません。

路線データ

• - 起点: 松山市森松町（重松交差点、砥部道路と接続、愛媛県道193号交点）
• - 終点: 松山市勝山町二丁目（勝山交差点、国道11号と接続、国道317号・愛媛県道20号松山北条線交点）
• - 延長: 5.9km
• - 規格: 第4種第1級
• - 車線数: 完成4車線
• - 道路幅員: 24-28m
• - 車線幅員: 3.25m
• - 設計速度: 60km/h

沿革

松山南道路の事業化は1966年（昭和41年）に始まり、同年に工事が着手されました。これは松山市の交通インフラを強化し、都市部の交通流をスムーズにするための重要なプロジェクトとされています。

交通量

この道路の交通量は非常に多く、特に松山IC入口交差点から天山交差点間は慢性的な混雑が発生しています。これにより、上り線の平均速度は10km/h台、下り線でも20km/h台にとどまることが多いです。また、天山交差点から小坂交差点までの区間は松山環状線の一部を形成し、最も交通量が集中するエリアとなっています。

交通量データ（平成11年度道路交通センサス）

• - 松山市井門町371番地3: 平日 45,844台 / 休日 44,416台
• - 松山市東石井四丁目18番14号: 平日 54,401台 / 休日 52,202台
• - 松山市天山一丁目15番10号: 平日 55,997台 / 休日 52,420台
• - 松山市中村二丁目7番22号: 平日 50,261台 / 休日 41,608台
• - 松山市勝山町一丁目12番地6: 平日 37,405台 / 休日 30,703台

結論

松山南道路は、愛媛県松山市の交通インフラにおいて重要な役割を担っており、交通渋滞の緩和や安全性向上に寄与しています。市街地の発展には欠かせないバイパスであり、今後のさらなる整備が期待されています。

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