松山環状線

松山環状線の概要

松山環状線（まつやまかんじょうせん）は、愛媛県松山市の岩崎町2丁目から平田町までを結ぶ約12.9キロメートルの環状都市計画道路です。この道路は、東部環状線、南部環状線、西部環状線、北部環状線の4つの連続した区間で構成されており、それぞれの名称を総称しています。さらにこの道路の一部は、国道33号の区間に組み込まれています。

さらに松山環状線は、交通のスムーズな流れを促進するために整備されましたが、特に天山交差点や小坂交差点では渋滞が多発しています。これに対処するために、渋滞の激しい地点を中心に中央分離帯に高架橋の建設用地が確保されています。しかしながら、現在のところ車線を確保する必要があるため、建設作業は難航している状況です。

歴史

松山環状線の計画は1962年2月に始まり、その後1966年度より南部環状線の事業が着手されました。1971年度には東部および北部環状線の事業が始まり、1974年度には束本から南部環状線までが部分的に開通しました。1977年には西部環状線の事業が開始され、1978年には北部環状線の一部が開通し、全線が結ばれるに至りました。1983年には南部環状線が全通し、続いて1988年には西部環状線の一部も開通しました。1994年度には東部環状線がさらに延伸され、1998年には西部環状線の全線が4車線で供用開始されました。

1999年2月13日には、松山環状線が全通しました。最近の変更として、2021年には西部環状線の車線運用が見直され、交通の流れが改善されるような取り組みが行われました。同年4月1日には国道196号が愛媛県および松山市に移管され、それぞれ新たな路線名として「主要地方道18号」と「市道松山環状線西部」が設定されました。

路線データ

松山環状線の幅員は28メートルで、各区間ごとに車線数が異なります。

• - 東部環状線（岩崎町2～枝松）：片側1車線
• - 南部環状線（枝松～空港通2）：片側3～4車線（立体交差部では2車線になる部分があります）
• - 西部環状線（空港通2～中央2）：片側2～3車線
• - 北部環状線（中央2～平田）：片側2車線

主要な交差点や橋梁

松山環状線には、天山交差点や小坂交差点といった交通の要所があります。交通量の多さから、これらの交差点の立体交差化は今後の課題とされています。路線の外側には松山インター、松山空港、松山港を結ぶ松山外環状道路が計画中です。また、松山環状線には重要な橋梁として湯渡橋や和泉大橋があります。

相互接続と交通インフラ

松山環状線は国道317号や国道11号、さらに松山市道など、さまざまな放射状の道路や鉄道と交差します。そのため、松山環状線は地域の交通網の重要な一部であり、多方面からのアクセスを提供しています。全体として、松山環状線は松山市内の移動を便利にするための基盤を築いており、さらなる整備と改善が期待されています。

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