松山東雲中学校・高等学校

松山東雲中学・高等学校の概要

松山東雲中学・高等学校は、愛媛県松山市大街道三丁目に位置する私立の女子学校で、2016年度より愛媛県内唯一の男女別学となっています。この学校は1886年に設立され、四国最初の女子校としても知られており、プロテスタント系のミッションスクールです。その建学の精神は「キリスト教の信仰に人格形成の基礎をおいた女子教育を行う」というもので、これを校訓として受け継いでいます。創立100周年を迎えた1986年には、多くの記念イベントが行われ、校もさらなる発展を目指しました。

学校の立地は松山城の近くにあり、正門は城郭風にデザインされています。これは1928年に完成したもので、学校の雰囲気を一層引き立てています。敷地内には、山を上がった先にあるグリーンチャペルや校舎内のチャペルもあり、朝礼や各種行事で使用されています。また、2000年には6年一貫校となり、教育の一体感を高めています。

沿革

松山東雲中学・高等学校は1886年に二宮邦次郎牧師によって設立され、四国で最初の女子校としてその歴史を刻みました。設立からしばらくは小さな校舎で育まれていましたが、1890年には二階建の洋風校舎に移転し、1892年には第1回卒業生を輩出しました。

その後、学校は米国の伝道教会に運営が移り、1913年に現在の地に移転しました。1945年に松山空襲により校舎が焼失し、その後1947年に新制の中学校として生まれ変わりました。1986年には創立100周年を迎え、記念碑的なイベントが行われました。

学校生活

松山東雲の中学校では、生徒は「◯◯ホーム」と担任の名前を冠したクラス名で呼ばれ、6年間を見越した指導がなされます。高等学校では内部進学者と外部からの生徒が混ざり合ったクラスとなります。特に、特別進学コースでは少人数制による個別指導が行われ、公立大学や難関私立大学への合格を目指します。

また毎朝、各クラスで礼拝を行い、一人ずつ担当の内容を発表することで宗教教育も重視されています。さらに、学校では資格取得を目指した英語暗誦大会のような会も実施され、留学や外国人教師との交流も盛んです。

進路・部活動

進学に関しては、松山東雲女子大学や短期大学への内部進学優遇制度があり、授業料支援や指定校推薦枠も充実しています。また、クラスごとのカリキュラムに加え、毎月外部講師による講座も開催され、幅広い分野にわたる教育が提供されています。

部活動も充実しており、運動系や文化系、キリスト教関連の活動が行われています。特に、なぎなた部はインターハイでの優勝経験もあり、その活躍が顕著です。

校歌・制服

校歌は三輪源造が作詞し、尾熊善次郎が作曲を担当したもので、学校の教育理念を歌に込めています。制服は著名なデザイナー、森英恵によるもので、時代とともに複数回更新されています。冬服と夏服のデザインがあり、常に校章が取り入れられています。

施設

学校の施設は、近代的なデザインと機能性を兼ね備えており、本館、グリーンチャペル、体育館など多彩な施設が整っています。特に本館は2007年に完成し、豊かな緑に囲まれた位置にあります。

総じて、松山東雲中学・高等学校は、歴史ある教育機関として、伝統に根ざしながら現代に適応した教育を提供しています。

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