松島勇気

松島勇気：バレエダンサーから劇団四季のスターへ、そして振付師として

松島勇気氏は、1977年生まれの日本のミュージカル俳優、そして振付師です。劇団四季に所属し、幅広い活躍を見せています。幼少期から舞台芸術に惹かれ、5歳の時に観た『キャッツ』のミストフェリーズ役に強い憧憬を抱きました。

しかし、バレエを本格的に始めたのは中学校2年生の時。それ以前は、小学校高学年～高校時代にかけて芸能事務所に所属し、テレビやCM、舞台などに出演する経験を積んでいます。高校時代には、銀座セゾン劇場での『リチャード三世』にも出演。その後、日本芸術専門学校を経て、谷桃子バレエ団に入団。バレエダンサーとしてのキャリアを歩み始めます。

バレエダンサーとしての才能は早くから開花し、2002年には第59回東京新聞全国舞踊コンクールのパドドゥ部門で第1位を受賞。日本バレエ協会賞、バレエ奨励賞、文部科学大臣賞、東京都知事賞と、数々の栄誉に輝きました。

かねてからの夢であった劇団四季への入団は、2002年のオーディション合格によって実現。2003年、『アンデルセン』でデビューを果たします。そして、入団から1年半後、念願だった『キャッツ』のミストフェリーズ役を射止めました。

その後も、『ウエストサイド物語』、『青い鳥』など、数々の劇団四季作品に出演。2011年には『クレイジー・フォー・ユー』の全国公演で主役のボビー・チャイルド役を演じ、高い評価を得ました。さらに、『ウィキッド』のフィエロ役、『キャッツ』のマンカストラップ役など、主要な役柄を次々と演じ、実力派俳優として地位を確立しました。

近年は、振付師としての活動も精力的に行っています。特に、加藤敬二氏の退団後は、振付師としての仕事が中心となり、舞台俳優としての出演は減少傾向にあります。

彼の振付作品には、『ロボット・イン・ザ・ガーデン』（2020年）、『はじまりの樹の神話～こそあどの森の物語～』（2021年）などがあり、その才能は俳優としての活動にとどまらず、舞台芸術の多様な分野に広がっています。

松島勇気氏のキャリアは、幼少期の憧れから始まり、バレエダンサーとしての研鑽、劇団四季での活躍、そして振付師としての新たな挑戦と、常に進化を続けています。彼の今後の活躍にも期待がかかります。

主な出演作品

キャッツ (ミストフェリーズ、マンカストラップ)
ウエストサイド物語 (リフ、ベルナルド)
アンデルセン (ニールス、アンサンブル)
青い鳥 (犬のチロー)
55ステップス (ダンスパート)
コンタクト (ウェイター長、召使い)
コーラスライン (リチー)
クレイジー・フォー・ユー (ボビー・チャイルド)
ウィキッド (フィエロ)
劇団四季ソング&ダンス60 感謝の花束 (ダンスパート)
劇団四季FESTIVAL！扉の向こうへ (ダンスパート)
アラジン (カシーム)
パリの人アメリカ人 (ジェリー・マリガン)

主な振付作品

ロボット・イン・ザ・ガーデン (2020年)
* はじまりの樹の神話～こそあどの森の物語～ (2021年)

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