松崎真

松崎 真（まつざき まこと）

松崎 真は、1932年5月7日生まれの日本の元俳優であり、元自衛隊隊員です。彼の本名は澤井 一郎で、父は著名な性格俳優の沢井三郎です。松崎は1957年に自衛隊に入隊し、1959年に除隊しています。彼の俳優としてのキャリアは数十年にわたり、さまざまな作品で活躍しました。

活躍の舞台

特に、1971年から1984年まで日本テレビ系列のバラエティ番組『笑点』で座布団運び役を務めていたことで知られています。彼はこの役を13年間も続け、多くの視聴者に親しまれました。彼がこの役を引き受けた背景には、彼自身がプロデューサーの親戚であったことが影響しています。強面の司会者である三波伸介の厳しい言葉にも笑顔で対応し、時には自ら進んで答えることもありました。彼の体力には定評があり、座布団の運び運びも一手に引き受けることができました。

特に記憶に残るのは、彼の挨拶の締めくくりのフレーズ「手を上げて、横断歩道を渡りましょう」で、これが全国的な交通安全の呼びかけとして広まり、警察から表彰されたこともあります。松崎は『笑点』を「俳優業に専念するため」と説明して卒業しましたが、実際には体調不良が原因でした。2006年に放送された40周年スペシャルでは、久しぶりに姿を見せました。

引退後の活動

俳優業を2006年に引退した後は、全国各地で講演活動を行い、彼の経験やメッセージを多くの人々に伝えました。彼は2015年5月に83歳で老衰のために亡くなりました。松崎の趣味はパチンコであり、子供の頃には乗馬を楽しんでいたそうです。若い頃には、ビートたけしと新宿の思い出横丁で一緒に飲んだことがあるエピソードも語られています。

また、植木等との関係では、松崎真と彼の付き人だった松崎雅臣（後の小松政夫）がよく名前で混同されていたため、松崎真を「大松」、雅臣を「小松」と呼び分けるようになったエピソードがあるのも面白い点です。この命名は、雅臣が後に芸能界デビューする際に影響を与えました。

1973年に公開された映画『燃えよドラゴン』に相撲取り役で出演した際、若きスーパースターのブルース・リーについて「鼻持ちならないチビだった」と発言したことも話題になりました。

主な出演作品

松崎は多くの映画やテレビドラマに出演し、その実力を発揮しています。映画デビュー作は『南国太平記』に始まり、名作として名高い『007は二度死ぬ』、コメディ映画『日本一のショック男』など様々ジャンルの作品に登場しました。

テレビドラマにおいても、NHKの大河ドラマや『太陽にほえろ!』など多岐にわたる作品に出演し、存在感を放っていました。特に大河ドラマでは歴史的な役柄を演じることも多く、多くの視聴者に強い印象を残しました。彼の存在は、俳優としてだけでなく、テレビエンターテインメント界でも重要な役割を果たしました。彼の活躍は、日本のバラエティ文化においても欠かせないものでした。

このように、松崎真は自らの俳優人生を通して多くの人々に愛され、様々な場面でその影響を与え続けました。

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