松平頼亮

松平頼亮（まつだいら よりあきら）は、江戸時代中期から後期に活躍した大名であり、陸奥国守山藩の第3代藩主です。水戸支流である頼元系松平家の4代目として、藩政に大きく貢献しました。官位は従四位下・大学頭、侍従。

生い立ちと家督相続

頼亮は、守山藩の第2代藩主・松平頼寛の三男として生まれました。母は益田弥兵衛の娘である曽代。兄である頼篤が夭折したため、嫡子となりました。宝暦13年（1763年）に父の死を受けて家督を相続し、藩主となりました。

藩政改革への取り組み

藩主就任後、頼亮は藩財政の立て直しに尽力しました。安永3年（1774年）には、矢野庄兵衛を郡奉行に任命し、農村人口の減少防止、他領への奉公人規制、風俗取締、博奕禁止などを命じました。また、倹約令を定めるなど、財政再建に向けた様々な政策を実行しました。

家族

正室は松平頼順の娘である栄姫。側室として高橋氏、川上氏、山口氏、平氏がいました。多くの子宝に恵まれ、長男の頼孝、次男の頼慎をはじめ、武田信典（武田護信養子）、新田貞靖（由良貞陰養子）など、多くの子がいます。娘もおり、伴は秋月種徳の婚約者、のちに小笠原貞温の継室、都は佐竹義知の正室となっています。

晩年

享和元年（1801年）に亡くなり、跡を次男の頼慎が継ぎました。

頼亮は、藩財政の再建に尽力する一方で、文化の振興にも力を注ぎました。その功績は、現在も守山藩の歴史に深く刻まれています。

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