松平頼多

松平頼多（まつだいら よりな）は、江戸時代中期に常陸国宍戸藩の第4代藩主を務めた人物です。官位は従五位下・大炊頭。どのような生涯を送ったのでしょうか。

生涯

頼多は、3代藩主・松平頼慶の長男として生まれました。母は浦上正勝の娘である実相院です。寛保2年（1742年）に父・頼慶が亡くなったため、家督を相続し宍戸藩主となりました。

藩主となってからの頼多ですが、明和3年（1766年）11月20日に45歳で亡くなりました。実子である長男・源之助と次男・頼洽が早世していたため、後継者が不在となりました。そのため、徳川宗翰の六男である頼救を婿養子に迎え、跡を継がせることとなりました。

頼多の法号は慧高院殿通誉快安智洞大居士。墓所は茨城県常陸太田市の瑞龍山にあります。

系譜

頼多の正室は、亀井茲胤の養女で亀井矩致の娘である美津です。子女は以下の通りです。

長男：源之助
次男：頼洽
長女：喜多 - 松平頼救正室
次女：美奈（清薫尼） - 英勝寺4代

また、養子として頼救を迎えています。頼救は、後に宍戸藩主を継承しました。


松平頼多は、藩主として藩政に尽力する一方で、後継者問題に直面しました。実子が早世したため、急遽、養子を迎えて家督を継がせるという決断を迫られたのです。この出来事は、当時の大名家の家督相続の難しさを示す一例と言えるでしょう。

参考文献
* 小谷清治; 他 (1990-03-31). 友部町史編纂委員会. ed (日本語). 友部町史. [茨城県]]笠間市: 友部町役場. [http://id.ndl.go.jp/bib/000002069074

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