松本亀吉

松本亀吉について

プロフィール

松本亀吉（まつもと かめきち、1967年2月26日生まれ）は日本の元ライターであり、コラムニストです。彼は自身のことを特殊会社員と自称し、ユニークなキャリアを築いてきました。大阪府豊中市に生まれ育ち、1987年に関西大学の社会学部在学中にミニコミ誌『溺死ジャーナル』を創刊したことが、彼のライターとしての活動の第一歩となりました。

ライターとしての活動

松本は1996年から『Quick Japan』にレギュラーライターとして参加し、以降の仕事は多岐にわたります。1997年から2003年の間には、雑誌『STUDIO VOICE』や『週刊宝石』、さらには『BUZZ』など複数の媒体でコラムを連載し、自身の見解や独自の視点を発信し続けました。彼の執筆活動は、ただの記事執筆にとどまらず、アンダーグラウンドシーンにも強く関わっており、ライブイベントを企画したり、出演したりすることでも知られています。

2011年4月25日には、ライブストリーミングスタジオ「DOMMUNE」でイベント「カメキチ・ミュージック・フェア」を開催しました。出演者には平賀さち枝やNegicco、豊田道倫といったアーティストが名を連ねましたが、同年12月にはPerfumeの楽曲使用を巡ってトラブルが発生し、それに伴い執筆活動を一時休止し、普通の会社員に戻ると述べました。

再起と受賞

2017年の10月3日、松本は「DOMMUNE」にて『溺死ジャーナル』創刊30周年を祝うトークショーとイベント「カメキチ・ミュージック・フェア2」を開催し、イベントの復活を示しました。このように実績を持ちながらも彼は波乱万丈な経歴を持つ表現者であり続けています。

2023年には、自費出版のエッセイ集『溺死ジャーナル504』が第一回安田謙一文学賞を受賞し、改めてその才能が評価されました。

人物像

松本の初期の作品では、過激な味方や批判的なレビューが目立ち、「無粋で無礼な青二才」というキャッチコピーでデビューしました。こうした過激な表現は、彼がCoccoやDragon Ash、フィッシュマンズといったアーティストのスタイルを強く批判したことによって、しばしば物議を醸しました。

彼はボアダムスの熱狂的なファンでもあり、初期のライブはほぼすべて観ていたと言います。音楽と文化に対する独特な視点を持つ彼は、その後も様々な媒体で影響力を持ち続けました。

主要作品

松本の著書には以下のようなものがあります：

• - 『歌姫2001』（太田出版、2000年）
• - 『アイドル楽曲ディスクガイド』（山口真木名義で共著、アスペクト、2014年）
• - 『歩き出せ、クローバー』（2019年）
• - 『溺死ジャーナルSupreme』（2022年）
• - 『溺死ジャーナル504』（2023年）
• - 『PEACE PIECE』（キングジョーとの共著、2024年）
• - 『溺死ジャーナル DIGITAL ZONING』（2025年）

まとめ

松本亀吉は、独自の視点で音楽や文化について多面的に表現し、特異なキャリアを展開してきた作者です。彼の作品やイベントを通じて多くの影響を与え、今もなお精力的に活動を続けています。

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