松本芳明

松本 芳明の生涯とボクシングキャリア

松本芳明（まつもと よしあき）は、1947年2月10日に東京都中央区で生まれ、2018年9月13日に亡くなった、日本の元プロボクサーです。彼はボクシング界での活躍に加え、引退後の人生でも独自の道を歩んでいます。松本は特に1960年代から1970年代にかけての日本のボクシング界で名を馳せ、特にフライ級においてその才能を見せました。

ボクシングキャリアの始まり

松本は1964年3月26日にプロボクサーとしてデビューしましたが、初戦では4ラウンド判定で敗れてしまいます。苦しいスタートでしたが、彼はその後、すぐに才能を開花させます。1967年6月18日には、当時の人気ボクサーである花形進（横浜協栄）と対戦し、8ラウンド判定で勝利を収めました。この勝利が松本のキャリアの転機となり、彼の名声を高めるきっかけとなりました。

日本フライ級王座獲得

1968年2月26日、松本は後楽園ホールで日本フライ級王座に挑戦します。彼の対戦相手は王者スピーディ早瀬（中村）であり、試合は判定で松本が勝利を収め、見事に王座を獲得しました。これにより、彼は第18代日本フライ級チャンピオンとなりました。

ただし、その王座を守ることは容易ではありませんでした。同年6月3日には、再びスピーディ早瀬との防衛戦を行い、この試合では判定負けを喫し、王座を失ってしまいます。この試合は松本にとって非常に苦しいものであり、彼の精神的にも大きな影響を与えたことでしょう。

大場政夫との名勝負

松本はその後も波乱に富んだキャリアを送り、1969年5月5日には大場政夫（帝拳）との対戦が待っていました。試合中、松本はダウンを奪う場面もありましたが、最終的には10ラウンド判定負けに終わりました。この試合は松本のファイターとしての姿勢を感じさせるものでした。彼は常に激しい試合を求め、ハードなマッチメイクに挑んでいきました。

引退後の生活

松本は1972年3月5日に田畑康行（SB中村）との試合に敗れ、現役を引退します。ボクシングから離れた後、松本は新小岩でとんかつ店『まつもと』を経営し、料理の世界でも才能を発揮しました。彼はボクシング界で得た経験を生かし、人々とのふれあいを大切にした店舗経営をしていたと言われています。

最期の日々

しかし、松本の晩年は厳しいものでした。彼は縮束性側索硬化症（ALS）を発症し、徐々にその病苦に苦しむことになります。2018年にはこの病から解放される形で命を落としましたが、彼のボクシングキャリアは多くの人々に影響を与え続けています。

まとめ

松本芳明は、日本のボクシング界で名を馳せた優秀なボクサーであり、その戦績や人生は多くの人々に記憶されています。彼の業績は、今後も日本のスポーツ界における偉大な記録として残ることでしょう。

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